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[BOOKデータベースより]
近世初期の特質や画期性とは何か。歴史事象の実証を通して、中世と近世の連続性を過度に強調する議論に反証し、近世初期の画期性を抽出する。
第1部 織田政権期(信長の参内と政権構想;織田信長の撰銭令とその歴史的位置;織豊期の近衛家をめぐって―前久・信尹の武家的性格)
[日販商品データベースより]第2部 豊臣政権期(「惣無事」はあれど「惣無事令」はなし;身分としての奉公人―その創出と消滅;秀次切腹をめぐって;文禄四年の霊社上巻起請文をめぐって―秀吉死後の政権構想;文禄四年「御掟」「御掟追加」)
第3部 徳川政権初期(徳川家康の叙位任官;慶長五年の「小山評定」をめぐって;前久が手にした関ケ原情報;近世貨幣論)
中世から近世への移行・転換をどのように描くか――本書は、この課題を政治史研究として引き受け、論じるものである。個別・多様な歴史事象の実証を通して、近年の趨勢である中世と近世の連続性を強調する議論に反証し、近世初期の特質や画期性を抽出する。近世史研究の第一人者の近年の成果を一冊にまとめる論文集。