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[BOOKデータベースより]
生と死は、はたして対立すべきものであるのか?DNA、遺伝子、細胞…生き物にプログラムされた「非音声的エクリチュール」を踏まえながら問いかけ、ジャコブ、ニーチェ、フロイトを脱構築的に読解することで、再生産や新陳代謝のメカニズムを哲学する―「生死」をともにする全14回の講義。
第1回 諸々のプログラム
[日販商品データベースより]第2回 女性の生者の論理
第3回 移行(オイディプスの踏み外し)
第4回 代補の論理―他者の、死の、意味の、生の代補
第5回 頑丈な=死ぬことのないもの
第6回 「跛行する」モデル―巨像の歴史
第7回
第8回 もの(「ニーチェ」)
第9回 解釈について
第10回 分業についての思考―そして、固有名の伝染〔ほか〕
生命科学について考える、差延の論理。
1970年代、デリダは高等師範学校において哲学教授資格試験準備講座を担当していた。すなわち、高等学校以上の教育資格であるアグレガシオンや、中学校での教育資格である試験のテーマについて、受験希望者に対策をほどこす講座である。1976年度アグレガシオンの哲学の試験のテーマのひとつが「生と死〔la vie et la mort〕」であった。だが、デリダは生と死が対立するという伝統的な論理に疑義を呈し、生と死が不可分であること、ひいては死こそが生を可能にすると説く。そしてそのために、試験のテーマから接続詞の「と〔et〕」を削除した「生死〔la vie la mort〕」を自らの講義のテーマとした。
生と死は、はたして対立すべきものであるのか? DNA、遺伝子、細胞……生き物にプログラムされた「非音声的エクリチュール」を踏まえながら問いかけ、ジャコブ、ニーチェ、フロイトを脱構築的に読解することで、再生産や新陳代謝のメカニズムを哲学する─「生死」をともにする全14回の講義。
生命科学を探究する、差延の論理!性的差異、自伝、二重拘束、補綴、隠喩……デリダ的な圧巻のテーマが語られてゆく、驚くべき講義録。