- 在庫状況:出版社よりお取り寄せ(1週間程度で出荷)
- 空をゆく巨人
-
- 価格
- 1,155円(本体1,050円+税)
- 発行年月
- 2022年05月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784087443875
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 呪録 怪の産声
-
価格:858円(本体780円+税)
【2024年04月発売】
- 自転しながら公転する
-
価格:1,045円(本体950円+税)
【2022年11月発売】
- ばにらさま
-
価格:704円(本体640円+税)
【2023年10月発売】
- 生真面目軍人と清楚姫をデカチンで征服!巨乳孕ませオナホにして下品に媚び尽くさせる!
-
価格:957円(本体870円+税)
【2024年03月発売】
- 生活すること、生きること
-
価格:1,650円(本体1,500円+税)
【2023年11月発売】
[BOOKデータベースより]
福島県いわき市には、完成しない美術館がある―著者がそこで出会ったのは“すごいおっちゃん”こと実業家の志賀忠重と、現代アート界の巨星・蔡國強。志賀は美術館の周囲の山に99,000本の桜を植えていると言う。一体なぜそんなことを?始まりはふたりの友情。そして東日本大震災への怒りを鎮めるためだった―。型破りな男たちの奇跡の実話!第16回開高健ノンフィクション賞受賞作。
生まれながらの商売人 いわき・一九五〇年
[日販商品データベースより]風水を信じる町に生まれて 泉州・一九五七年
空を飛んで、山小屋で暮らす サンフランシスコ・一九七六年
爆発する夢 泉州・一九七八年
ふたつの星が出会うとき 東京・一九八六年
時代の物語が始まった いわき・一九九三年
キノコ雲のある風景 ニューヨーク・一九九五年
最果ての地 レゾリュート・一九九七年
氷上の再会 レゾリュート・一九九七年
旅人たち いわき・二〇〇四年
私は信じたい ニューヨーク・二〇〇八年
怒りの桜 いわき・二〇一一年
龍が駆ける美術館 いわき・二〇一二年
夜桜 いわき・二〇一五年
空をゆく巨人 いわき・二〇一六年
現代美術の世界的スーパースター蔡國強と、世界最大99000本の桜を植える福島の男。夢に挑み続けるふたりの“巨人"の奇跡の実話。
福島県いわき市の実業家・志賀忠重と、中国福建省出身の世界的現代美術家、蔡國強。二人は、1980年代にいわきで出会い、数々の驚くべき「作品」を生み出してきた。
砂浜に埋もれた木造船を掘り出した作品、海に導火線を置いて走らせた炎……蔡が描いたスケッチを、日頃アートに縁のない志賀らが頭と体を使って形にしていく――いわきは蔡が世界に羽ばたくきっかけとなった。
そんな二人の最大の作品が、東日本大震災後に制作した「いわき回廊美術館」だ。美術館周辺の山々では、志賀が、99,000本の桜を250年かけて植樹する「いわき万本桜プロジェクト」を進めている。
原発という「負の遺産」を残したことを激しく悔いて、未来のいわきを世界に誇れる場所にするために。
二人の「巨人」の足跡を辿りながら、美術、ひいては「文化」というものの底力を問う。こんな時代だからこそ伝えたい、アートと人間の物語。
読み終えたあと、一歩を踏み出す勇気が湧いてくる!
第16回開高健ノンフィクション賞受賞作!
【スタジオジブリ 鈴木敏夫氏 絶賛!】
ひとりの人間が出来ることなど、たかだか知れている。しかし、ふたりになると奇跡が起こる。
中国福建省出身の蔡國強と福島県いわきの会社経営者志賀忠重。ふたりは、80年代末にいわきで出会い、数々の作品を生み出して来た。
そして、蔡國強は、現代美術の世界的なスーパースターになった。ぼくは、この話を他人事として読むことは出来なかった。蔡國強と宮崎駿が折り重なった。
ぼくは、この長い物語をたった2日間で一気に読んでしまった。ちなみにぼくは、川内有緖さんの事を子供のころから知っている。
恵比寿にある小さなマンションの8階にぼくの一家が、9階に彼女の一家が暮らしていた。ぼくはいまでも彼女のことをこう呼ぶ――あっちゃん、やったね! 開高健賞、おめでとう!
●著者プロフィール
川内有緒(かわうち・ありお)
1972年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒業後、米国ジョージタウン大学で修士号を取得。米国企業、日本のシンクタンク、仏の国連機関などに勤務後、フリーのライターとして評伝、旅行記、エッセイなどを執筆。
その傍ら小さなギャラリーも運営。『バウルを探して 地球の片隅に伝わる秘密の歌』で、第33回新田次郎文学賞を受賞。著書に『パリでメシを食う。』、『パリの国連で夢を食う。』、『晴れたら空に骨まいて』『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』など。