- 在庫状況:出版社よりお取り寄せ(1週間程度で出荷)
- 絵画は眼でなく脳で見る
-
神経科学による実験美術史
みすず書房
小佐野重利
- 価格
- 5,280円(本体4,800円+税)
- 発行年月
- 2022年04月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784622090809
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
-
西洋美術の歴史 7
-
小佐野重利
小池寿子
価格:4,180円(本体3,800円+税)
【2017年02月発売】
-
オリジナルとコピー
-
小佐野重利
浦一章
価格:3,850円(本体3,500円+税)
【2019年05月発売】
-
西洋美術の歴史 5
-
秋山聰
小佐野重利
北澤洋子
価格:4,180円(本体3,800円+税)
【2017年04月発売】
-
西洋美術の歴史 1
-
小佐野重利
小池寿子
三浦篤
価格:4,180円(本体3,800円+税)
【2017年01月発売】
ユーザーレビュー
この商品に寄せられたカスタマーレビューはまだありません。
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
[BOOKデータベースより]
ミケランジェロ、光琳…。作品を見るときに作動する人の神経メカニズムには普遍性がある。視覚・記憶・情感の生物学的しくみを追究する科学との協働が明かす、造形の内側、美の秘密。
第1章 美術あるいは芸術家と科学の親密性(どのような親密性があるのか;科学画像の種類―歴史的変遷と根源的な課題 ほか)
[日販商品データベースより]第2章 美術史には科学画像リテラシーが必要か?(二〇世紀における写真と美術の関係;光学機器による科学的調査と美術作品の研究)
第3章 ニューロサイエンスの観点から美術作品を見る(一九九〇年代からクローズアップされた美術と脳の関係;オーリャックの聖ジェロー像の眼のかがやき ほか)
第4章 美術史はニューロサイエンスと協働できるか?(ニューロサイエンス(神経科学)からの美術(美術史)へのアプローチ;美術史家デイヴィッド・フリードバーグの神経科学者との協働)
終章 実験美術史の試み(科学的調査や分析化学を取り込んだ実験美術史の可能性;ニューロサイエンスとともに歩む実験美術史の試み)
レオナルド・ダ・ヴィンチをあげるまでもなく、科学と美術の親密性は高い。人間の視覚および記憶の生物学的しくみには普遍性がある。著者は古代から現代までの科学画像の歴史をたどり、やがてニューロサイエンス(神経科学)を基盤とする「実験美術史」の構築へと向かった。
眼が輝いたという聖人像。具象画を描く盲目の画家の脳の働き。ルネサンス期の人体解剖図を現代医学から見てわかること。レオナルドが左手でかいた素描と鏡文字の関連。視線の誘導を仕組んでいたカラヴァッジョの絵。高性能光学機器が可能にした顔料分析と制作当時の復元模写。
神経科学から見ると、美術作品への反応は対象の行動や感覚の疑似的再現=《体現化》という身体メカニズムの活動でもある。一枚の名画を前にして、内容や情感を認知し、その意図を理解しようとする過程の根底にある神経プロセスが明らかになりつつある。
美術史は作品が生み出された経緯や謎を探るのが醍醐味であるが、次第に人類学や歴史学、社会学などの隣接する人文学に取り込まれつつある。今こそ美術史の独立性を求めて、作品に求心的に肉薄するためにも、科学研究との協働が必要なのだ。
最先端の研究成果から、人間の知覚と美の関わりを探る。カラー豪華版。