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[BOOKデータベースより]
短編小説集。『海猫の啼く日に』朝鮮人労働者の痛苦の日々…。『手帖』秘め事を書き遺して父は逝った…。『贈られた絵』美術教室でふたりは知りあった…。『裏金』知事の座に忠誠心を競う人びと…。『万引き』いじめられた少年が果たした復讐劇は…。『夫の消息』容疑者の夫を妻は待ちつづけた…。『冬のうなぎ』空襲に追われた少年の戦後…。『祖父の外出』旧家で暮らす祖父と孫娘の絆…。『繭ごもり』蚕の終焉に少年は息をつめた…。『ストーカー』去った女を執拗に男は追ったが…。『折れた翼』気鋭の市長と対峙した新聞記者の哀歓…。
[日販商品データベースより]祖国へ戻るか、この国に残るか。ふたりには出口がなかった。逃亡の道を択び、無事に祖国へたどり着いたとしても、一夜あければ、拒んでも拒みきれない重圧がのしかかるのは眼に見えていた。祖国を統治しているのは、工場を支配しているのと同じ日本人なのだ。異国の労働者でいるよりも祖国の奴隷のほうがまし、とジョンハンは言いたいのだろうか。イスンは冷えた空気に身慄いしながら、ジョンハンに名を呼びかけた――表題作「海猫の啼く日に」ほか、「手帖」「贈られた絵」「裏金」「万引き」など、短編小説集。