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- デヴォン紀大論争
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ジェントルマン的専門家間での科学知識の形成
THE GREAT DEVONIAN CONTROVERSY- 価格
- 19,800円(本体18,000円+税)
- 発行年月
- 2021年02月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784622089353
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ジェントルマン的専門家間での科学知識の形成
THE GREAT DEVONIAN CONTROVERSY
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[BOOKデータベースより]
科学的探求はどのように行なわれ、科学知識はどのように形成されていくのか。デヴォン紀の概念確立までの約10年間の論争を緻密な分析と豊穣な物語的叙述によって再構成した、稀代の事例研究。
第1部 舞台を設定する(歴史的顕微鏡のもとでの科学研究;ジェントルマン的討論の闘技場;地球を解き明かす)
[日販商品データベースより]第2部 プロットの展開(序幕 グレイワッケを解きほぐす;論争が公のものになる;漸移系を飼い馴らす;真価が問われるデヴォンシャー;解釈をめぐる工作;議論の方向を変える;衝突する大著;再生するデヴォン系;大陸を征服する;合意をつくりだす;自然化されたデヴォン系)
第3部 行動の分析(論争の形状;自然的知識の形成)
付録
1834年、イングランド・デヴォンシャー地方の地層の同定をめぐるヘンリー・デ・ラ・ビーチとロデリック・マーチソンの対立に始まり、やがて英仏を中心とした地質学者たちを巻き込んで展開された「デヴォン紀論争」。その約10年にわたる論争を、当事者の日誌や書簡、論考や雑誌記事等の一次資料に基づいて細部まで追跡し、時系列の物語的叙述によって新たな科学知識形成の過程を再構成する。
「科学知識が形成される過程をより充分に理解するために必要なのは、つくられつつある――過去においてか現在においてかはさほど重要ではない――科学の経験的研究である。それが焦点を合わせるのは、ひとりの個人的な科学者ではなく、ある個人の集団を、相互作用する交流のネットワークへ呼び集める、特定の科学的問題である。このような研究は、その貢献度がいかに少なく見えようとも、すべての当事者の役割に注意を払い、公的および私的な、公式および非公式の、儀礼的および自発的な、あらゆる交流に同様の関心をもって相互作用の力学を追跡しなければならない。そして何よりもギルバート・ライルの「厚い記述」に類似した何かによって、科学研究という社会的ドラマの、当事者自身にとっての意味を見きわめようとしなければならない。…本書は相互作用する社会集団の活動と見なされた科学研究の、経験的探究に貢献するものである。それはまず第一に、デヴォン紀論争によって引き起こされた問題と格闘する19世紀の地質学者の肩越しに見て、彼らがいったい何をしようとしていたかを突きとめる試みである。」(第1章より)
科学史の大著、待望の邦訳。
「科学とその歴史を理解するうえでは欠かすことのできない、今世紀を代表する一冊となりうるドキュメント」――スティーヴン・J・グールド
「科学概念の発展と科学者共同体の相関について説得的に、詳細に、ほとんど日毎に追究し、記録した本」――トーマス・S・クーン