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- 社会のなかの文学
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- 価格
- 5,390円(本体4,900円+税)
- 発行年月
- 2021年01月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784805714287
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[BOOKデータベースより]
第1部 文学と社会(文学が映し出す大衆の政治観;『換菓篇』の「不敬」事件―徳田秋聲「出獄」、小栗風葉「宇宙の目的」、泉鏡花「薬草取」から見る明治30年代における「文学」のパラダイムシフト;日本近代文学におけるメディアの勢力―文壇・円本・無名作家;児童書統制と戦時下の児童書出版の実態)
[日販商品データベースより]第2部 世界に広がる日本語の世界(世界文学としての日本語詩―崔龍源、ぱくきょんみ、丁章の詩を中心に;中国のネット小説とその中の「日本」;西田季子『歌集やまばと』をめぐる旅―ブラジル移民における「百万石のふるさと」)
第3部 主題の熟成(アイヌ民族における同化と民族主義―武田泰淳『森と湖のまつり』;小田実『玉砕』の射程―“玉砕の思想”と他者の問題;松本時代の木下尚江;福永武彦『風土』の「時空間」;田中智学の日本国体の論説と宮沢賢治に対する影響)
第4部 文学が社会を変える(ユンヒョンソクの「良い日」は韓国に訪れたか―韓国の同性愛、同性婚をめぐる状況;中国のエミリー・ディキンソン?余秀華について―野草の声を、堂々と詩で輝かす;フェミニズムと文学の普遍性―『82年生まれ、キム・ジヨン』の日本でのヒットから)
文学は社会を変える。文学は人々の内なる偏見に気づかせ、勇気を与え、行動に向けて起ち上がらせる。本書では、東アジアの近代文学が社会にどのような影響を与えたか、日中韓の中堅若手研究者が多様な角度から探る。
台湾は東アジアで初めて同性婚を認めたが、その運動のきっかけになったのはある同性愛女性作家の死だった。
中国の詩人余秀華は2010年代中ごろに彗星のように詩壇に登場した。彼女は障がい者であり、女性であり、農民である。読者に感動と行動をおこす勇気と、障がい者への偏見に気づきを与えた。
韓国では、現代女性の生き方を描写したチョ・ナムジュの大ベストセラー小説が映画化もされ各国に広まっている。