- 上海フリータクシー
-
野望と幻想を乗せて走る「新中国」の旅
THE SHANGHAI FREE TAXI
白水社
フランク・ラングフィット 園部哲
- 価格
- 2,970円(本体2,700円+税)
- 発行年月
- 2020年05月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784560097595
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[BOOKデータベースより]
話を聞かせてくれれば運賃はタダ。アメリカ人ジャーナリストが型破りなタクシーを駆って都市と地方を行き来し、「チャイニーズ・ドリーム」と現実とのはざまで生きる人びとの本音を丹念に拾い上げた傑作ノンフィクション。
始まり―チェン
[日販商品データベースより]中国の正月旅行―ロッキーとチャールズ
二つの田舎の結婚式―チャールズ、ロッキー、クオ、レイ
「道徳は相対的なもの」―ビアー、アマンダ、フィフィ
「善循環もどこからか始めなければ」―ジョハンナ、マックス、フィフィ
山で行方不明になった女性―クリスタル、ウィニー
新しい中国に失望する―チェン、セイラ、チャールズ、アシュリー
チャイニーズ・ドリームの暗黒面―クリスタル、ウィニー
メイキング・チャイナ・グレート・アゲイン―レイ、チャールズ、フィフィ
大統領ドナルド・J.トランプ―アシュリー、レイ、チェン、コン
心を失う―チャールズ、アシュリー
西洋思考―チャールズ、アシュリー
アシュリーのジレンマ―アシュリー
生涯国家首席?―フィフィ、レイ、セイラ、マックス、アシュリー
外国人ドライバーが見た「チャイニーズ・ドリーム」
米公共ラジオ局の特派員として上海に赴任した著者は、市井の人びとの生の声を聞き出すべく、無料のタクシーを走らせるというアイデアを思いついた。話を聞かせてくれれば、運賃はもらわない。
どういう素性の人が乗ってくるかわからないタクシーという乗り物の性質上、取材対象となる乗客のバックグラウンドは実に多様だ。知識人もいれば、そうでない人もいる。地方出身の出稼ぎ労働者、大都市で生まれ育った人、恵まれた人、恵まれない人――さまざまな階層や境遇の人たちから話を聞き、彼らのストーリーを重層的に描くことで、今の中国社会の姿を立体的に浮かび上がらせる。
乗車時に語られたストーリーを単に並べるのではなく、乗客のその後を丹念に追跡調査し、ときには海外まで足を延ばして周辺取材を敢行する。一人ひとりがどのような人生を歩んできたのか、中国共産党の強大な政治体制や目まぐるしく変わる経済状況が個人の生き方にどう影響しているのかをつぶさに見ることができる。
中国社会の実情を浮き彫りにしつつ、中国と世界各地が相互に連動し、時代の重要な転換点を迎えていることを暗示する野心的ノンフィクション。