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[BOOKデータベースより]
“惑星/地球/社会”の複合的諸問題への応答の試み―なぜいま社会科学を“惑星/地球/社会”から始める必要があるのか
[日販商品データベースより]第1部 地球社会のジレンマに応答する“臨場・臨床の智”―フィールドワークから(惑星社会の諸問題を引き受け/応答する“臨場・臨床の智”に向けて―“惑星社会のフィールドワーク”は現代社会認識に寄与するのか;「非常事態」を名付け直す―国境地域における危機と“臨場・臨床の智”;移動性と領域性のジレンマを超えて―コミュニティ研究における時間・場所・身体)
第2部 相互理解と相互信頼の醸成に向けて―意識調査研究から(政治家に対する「信頼・不信」理由の探索―自由回答の分析から;「ポスト真実」時代の民主主義観―マスメディアとリベラル・デモクラシーへの信頼;有権者の政策空間の変容と参加;日常生活におけるメディアと「信頼感」―日本の全国調査データをもとに)
第3部 文化・政治の新しい秩序の構築に向けて―拒否権・憐憫の情・言語の研究から(ルソーの『ポーランド統治論』から見たヨーロッパ政治秩序―ポーランドとフランスの拒否権を対比して;ピティエ・浩然の気・民主主義;少数言語と国際法―琉球語を素材にして)
補論 「地球社会の複合的諸問題への応答」における問いについて―「地球社会のジレンマに応答する“臨場・臨床の智”」を中心に
惑星地球規模となった「地球社会(Planetary Society)」で生起しつつある複合的問題の意味を理解し比較する学はいかにして可能か。異なるタイプの他者との相互理解、社会的痛苦の縮減を可能とする開発・文化・政治・経済・社会をどのように構想するのか。いま私たちがどこにいるのか、社会はどの地点にあるのか、地球社会の問題へのアプローチはいかにして可能か。本書は、異なる学問の手法を錬磨してきた社会科学者が、社会と知の転換点に立っていることを認めつつ、それぞれの分野で蓄積してきた知を結び合わせ、再構成していくための「対話的なエラボレイション」である。