重要ゴールデンウイークの営業についてのご案内

本屋大賞
メディア化情報

本屋大賞

メディア化情報

オンライン書店【ホンヤクラブ】はお好きな本屋での受け取りで送料無料!新刊予約・通販も。本(書籍)、雑誌、漫画(コミック)、洋書など在庫も充実

在庫状況:出版社よりお取り寄せ(1週間程度で出荷)
ゆゆのつづき

理論社
高楼方子 

価格
1,540円(本体1,400円+税)
発行年月
2019年10月
判型
A5
ISBN
9784652203408

欲しいものリストに追加する



「夏休みの始まりほど心浮き立つことがあるだろうか。先には、どこまでものびた金色の線路のように、長い休みの日々がきらきらと輝きながら待ち受けているのだ。でもゆゆにとって今年の夏休みは、長くのびた線路ではなく、光る大きな一つのしずくとなって、一日目にまあるく固まっていた」11歳の少女、ゆゆ。ゆゆはその年の夏休み初日、〈わたしだけの、とっておきの秘密の冒険〉に出かけました。着ればかならず素敵なことが起こる「黄の花のワンピース」を着て、心をこめて手作りした栞のプレゼントを持ち、だれにも内緒で家を出たのです。ほんのいっとき言葉を交わしただけで特別とわかった、大切な友人との約束を守るために——ところがゆゆは、冒険のゆく先々で傷つき、落胆し、恥じ入り……その日は朝のワクワクと程遠い、さんざんな一日になってしまいます。すっかり沈みこんで、家に帰りついたゆゆ。そんな彼女を待っていたのは、「黄の花のワンピース」がもたらした、魔法のように素敵な出会いでした。「がっかりしたり、悲しくなったりすることがあったとしても、そういう日には、楽しいことだらけだった日にはない良さがね、案外、あるかもしれないんだ」46年後——かつて少女だった〈ゆゆ〉は、結婚し、子どもを育て、おとなの〈由々〉になっていました。ある日、ディアベリ作曲のソナチネの調べに誘われて、あの特別な一日を思い出します。なにかあたらしく、決定的なことがわかったわけでもないのに、おとなになった由々が見つめ直すことで、あの夏の日はその意味を少しずつ変えていきます。そして由々は、苦しくも美しいあの夏の物語のつづきを、知ることになるのです。「つんつくせんせい」シリーズ(フレーベル館)や『まあちゃんのながいかみ』(福音館書店)、『へんてこもりにいこうよ』(偕成社)、『十一月の扉』(福音館書店)などで知られる高楼方子さんが描く、大人の女性の物語!いざ手に取れば愛おしく思えるはずなのに、だれもが見落としてしまうような、ささやかな心の機微。それをていねいに摘みとり手渡してくれる、そんなやさしい筆致が魅力的です。「〈ゆゆ〉はおのずと慎重になった。心に溢れてくるものを、ざぶんとそのまま投げ出したりしてはならないのだ」おとなになる過程で、〈ゆゆ〉はみずから少女であることを捨て、由々になりました。それでも、11歳の夏の冒険を思い出し、その軌跡をたどるなかで、由々のなかで眠っていた〈ゆゆ〉はふたたび生き生きと呼吸をはじめます。お気に入りの服がもたらす魔法のような心持ち——日々によりそい折に触れなぐさめてくれる、かつて読んだ物語への信頼——真摯に人生へ向き合う、おとなの女性として〈由々〉と、わけもなくウキウキと世界を愛してしまうような、みずみずしい少女としての〈ゆゆ〉。そんなふたつの心を同居させた、由々のキャラクターがいちばんのみどころ!ジュール・ヴェルヌの「十五少年漂流記」や、マルグリッド・デュラスの「モデラート・カンタービレ」など、いくつかの物語が、由々の心を描き出す鍵として引用されるのも本作の特徴です。それらの物語を読みながら、由々の気持ちに自分を重ねていくのもたのしそう。雨後の青空、輝く雨粒でぬれそぼる街並みを臨むような、静かで、きらびやかな読感。大人の女性に送りたい、美しく切ない、おすすめの一冊です。
(小説家 堀井拓馬)


11歳の少女ゆゆの夏休みから物語ははじまり、46年後50年になったゆゆに物語は移っていきます。
小学校高学年や中学生で読むのもありかなとも思いました。
そして大人の女性にもおすすめです。
親子で読んでみるのもいいかも。
ティーンで読んで、30代くらいで読んで、また50代くらいで読んで、そのときどきで違った味わいを感じられそうな1冊かも知れません。(まゆみんみんさん 40代・兵庫県 女の子11歳)


【情報提供・絵本ナビ】

内容情報
[BOOKデータベースより]

11歳の夏の1日が46年後、魔法をかけた。そうだった…。あの日もこんな時間に窓を開けて、生まれたての朝の空気を鼻の奥まで吸い込んだんだった…。美しい物語。

[日販商品データベースより]

杉村由々は五十代の翻訳家だ。小学生の時に習ったピアノのソナチネを予期せず徹夜明けに弾き、由々は小学五年の夏休み最初の日をまるで昨日のことにように思い出してしまった……。自分が一番自分らしかったあの日を。
11歳の少女の1日が、46年後、思ってもみない魔法をかけたーー。

この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。

キロコちゃんとみどりのくつ

キロコちゃんとみどりのくつ

高楼方子 

価格:1,540円(本体1,400円+税)

【1996年11月発売】

へんてこもりにいこうよ

へんてこもりにいこうよ

高楼方子 

価格:1,100円(本体1,000円+税)

【1995年03月発売】

へんてこもりのコドロボー

へんてこもりのコドロボー

高楼方子 

価格:1,100円(本体1,000円+税)

【1997年03月発売】

わたし、パリにいったの

わたし、パリにいったの

高楼方子 

価格:1,540円(本体1,400円+税)

【2021年03月発売】

ポンちゃんはお金もち

ポンちゃんはお金もち

高楼方子 

価格:1,320円(本体1,200円+税)

【2016年03月発売】



ユーザーレビュー

この商品に寄せられたカスタマーレビューはまだありません。

レビューを評価するにはログインが必要です。

この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。

レビューを書く

本好きのためのオンライン書店

Honya Club.comへようこそ

Honya Club.comは日本出版販売株式会社が運営している
インターネット書店です。ご利用ガイドはこちら

  • サイトで注文&書店受け取り送料無料
  • 宅配なら2,000円以上で送料無料!
  • 予約も取り寄せも業界屈指の在庫量
  • 外出先でも検索や購入がカンタン!
新規会員登録   初めての方はこちら

ちょっと贅沢なおうち時間

最近チェックした商品
  • 1位

    火花

    火花

    又吉直樹 

    価格:1,320円(本体1,200円+税)

    【2015年03月発売】

  • Honya Clubカード
    • Honya Club とは
      Honya Clubはお得な「本のポイントサービス」です。ご入会いただいたお客様には特典が盛りだくさん!お近くのHonyaClub加盟書店でご入会、ご利用いただけます。
      Honya Club加盟書店は店舗一覧にてご確認ください。Honya Club加盟店アイコンのマークが目印です。
      HonyaClub会員規約
      個人情報の取扱いに関する規程
      ※上記は加盟書店店頭で使用できるHonyaClubカードの規約です。

    • Honya Club 公式アカウント facebookファンページ Twitterアカウント LINE@アカウント