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- 鼓動が止まるとき
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1万2000回、心臓を救うことをあきらめなかった外科医
FRAGILE LIVES.みすず書房
スティーヴン・ウェスタビー 小田嶋由美子 勝間田敬弘- 価格
- 3,300円(本体3,000円+税)
- 発行年月
- 2018年12月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784622087540
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[BOOKデータベースより]
人工心臓手術のパイオニアとなった破天荒な外科医が挑みつづけた、いくつもの生と死の分かれ道。
エーテル・ドーム
[日販商品データベースより]小さな一歩から
ブロック卿の長靴
タウンシップの少年
名前のない少女
二つの心臓を持つ男
ジュリーの心臓を守れ
黒いバナナ
ドミノ心臓
バッテリーに頼る命
アンナの物語
アドレナリン・ラッシュ
絶望
二重の危険
命は彼らの手の中に
「心臓手術には例外なくリスクがある。執刀する私たち医者は、振り返らない。私たちは次へと進む。いつだって、結果がよりよいものになると期待する。そして、決してそれを疑ってはならない」
私たちの心臓は1年間で3100万回、80年生きたとすれば、25億回の拍動をつづける。毎日全身には、6000リットル以上の血液が送り出される。この途方もない偉業を、私たちはどうして機械にやらせたり、他人の心臓で代用できると考えたのだろうか?
ウェスタビーは、その生命の鼓動を刻む臓器の手術に挑みつづける。心臓が右側にある男の子、5度も同じ心臓疾患に冒された女性、人工心臓によって7年もの「追加された人生」を生きた医師。ひとつとして同じ心臓などなく、どの患者にも手術台の上で胸を切り開かれるまでの人生があった。ウェスタビーがあきらめることは、いつでも目の前の患者の人生の終わりを意味した。
心臓が動かなくなるより不幸なことは、人生には訪れない。もしそれまでの人生がどれほど苦しみに満ちていたとしても。そしてもしそれからの人生が、他人の心臓や機械の心臓とともに生きる戦いの日々だったとしても――。