- 立憲的改憲
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憲法をリベラルに考える7つの対論
ちくま新書 1346
- 価格
- 1,100円(本体1,000円+税)
- 発行年月
- 2018年08月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784480071644
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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★プロ書店員レビュー★
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なぜ「改憲」なのか。
憲法改正に賛成か反対か。この問いに答えるのは難しい。誰にでも「良い改憲」と「悪い改憲」があるだろう。本書は、安倍総理が唱道する改憲を阻止したいと考える政治家が、有効な対抗方法を探る対話の記録である。まず、単に反対するだけでは数で負けるという危機感があって、ならば「良い改憲」を掲げて「悪い改憲」に対抗しよう。この考え方を「立憲的改憲」と名付けた。憲法学者・駒村圭吾は言う。「良い」も「悪い」もなぜ「改憲」なのか。何らかの政策実現を日本国憲法が阻んでいる事実はあるか。それは国会の立法活動を通じて実現できないのか、すべきではないか。「憲法」を持ち出すことで逆に実現を遅らせていないか。 この指摘を最終章に置いて闘争手段から改憲の目的に視線を戻す。政治家の宣伝に終わらせない編集の妙を見た。
[BOOKデータベースより]
二〇一八年三月、安倍晋三総裁率いる自民党は「九条二項を維持した上での自衛隊明記」という改憲案を発表した。戦後初の改憲発議が目前であるのに、中身はあまりにも短絡的でお粗末な構想と言わざるをえない。民意をないがしろに横暴を続ける政権への対案として、国民の意思で真に権力を縛るための憲法改正、二〇一五年安保法制時に議論された立憲主義を取り戻す「立憲的改憲」を今リベラルの側から提起し、気鋭の論客とともに自衛権、安全保障、統治機構、違憲審査、改憲そのものの作法など多方面から吟味する。
序章 「立憲的改憲」とは
[日販商品データベースより]第1章 自民党改憲案の急所(阪田雅裕×山尾志桜里)
第2章 その改憲に理念はあるのか(井上武史×山尾志桜里)
第3章 「歴史の番人」としての憲法(中島岳志×山尾志桜里)
第4章 日本に“主権”はあるか?―九条と安全保障(伊勢崎賢治×山尾志桜里)
第5章 求められる統治構造改革2・0(曽我部真裕×山尾志桜里)
第6章 国民を信じ、憲法の力を信じる(井上達夫×山尾志桜里)
第7章 真の立憲主義と憲法改正の核心(駒村圭吾×山尾志桜里)
自民党による「お試し改憲」を阻止せよ!真に権力を縛り立憲主義を取り戻す「立憲的改憲」を提起し自衛権、安全保障、憲法審査など気鋭の論客とともに吟味する。