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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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★プロ書店員レビュー★
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言葉にならないことを言葉にしてみせる。
「青が破れる」ではボクシング、今作ではダンスを用いて「身体」を常に視野に入れながら、まるで自分のイメージ通りには体が動かないこと、つまり「うまくできない」ことと重ねるように、この世界の複雑さ、手の届かなさ、ままならなさを言葉にしていくような作風だ。身体運動も練習を繰り返せば「うまくできる」ようになることがある(もちろん、いくら練習したって「できない」こともたくさんある)。同様に、言語表現にも積み重ねが必要で、そうかんたんには言葉にならないことがたくさんある。しかし、小説家はそれを言葉にしてみせる。読後に「確かにこの感覚を言葉にするには、本1冊分の分量が必要だ」と思わせ、そして巧みに言語化された事実に読み手もまた達成感を得る。文学の存在意義を再確認する読書体験である。
[BOOKデータベースより]
特技ナシ、反抗期ナシ、フツーの高校二年生・星崎。「かれ」が夜の公園でひとり動画を流して練習する“テトロドキサイザ2号踊ってみた”。夢もなければ特技もない、クラスの人気も興味ない―そんなある日、河原で暮らす友人・つくもから子どもができたと打ち明けられて…。