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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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★プロ書店員レビュー★
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全身全霊、回復後の第一作。
與那覇潤が、あるときパタッとメディアから消えた。どこか外国の大学にでも行って研究に専念する時期なのかと勝手に思い込んでいたが、違った。そのことが判ったのは、本書の刊行予定を知ったときだった。著者はこの間、躁うつ病(双極性障害)を患って療養中だった。本書は回復後の第一作である。自らの病状、治療経過、回復への道のりを丸ごと本書の中で明らかにしている。その部分は闘病エッセイとしても読める。しかし、それでは終わらない。実に驚くべきことに、その体験から得られた知見を下敷きにして、この体験がなければ絶対に書けなかった新しい視座で、あの『中国化する日本』の続編と位置付けたくもなる「平成30年史」を書いてみせたのだ。転んでもただでは起きないと言ったら語感がよくないが、全身全霊とはこういうものかと思わせる怪力を見た。
[BOOKデータベースより]
平成とはなんだったのか!?崩れていった大学、知識人、リベラル…。次の時代に、再生するためのヒントを探して―いま「知」に関心をもつ人へ、必読の一冊!
はじめに 黄昏がおわるとき
[日販商品データベースより]平成史関連年表 日本編
第1章 わたしが病気になるまで
第2章 「うつ」に関する10の誤解
第3章 躁うつ病とはどんな病気か
平成史関連年表 海外編
第4章 反知性主義とのつきあいかた
第5章 知性が崩れゆく世界で
第6章 病気からみつけた生きかた
おわりに 知性とは旅のしかた
世界史の視野から、精緻に日本を解析した『中国化する日本』で
大きな反響を呼んだ筆者。一躍、これからを期待される論客と
なりましたが、その矢先に休職、ついには大学を離職するに至ります。
原因は、躁うつ病(双極性障害)の発症でした。
本書では、自身の体験に即して、「うつ」の正しい理解を求めるべく、
病気を解析し、いかに回復していった過程がつづられています。
とともに、そもそも、なぜこんなことになってしまったのか、と
筆者は、苦しみのなかで、自分に問いかけます。
ーー自分を培ってきた「平成」、その30年の思潮とは何だったのか。
いま大学は、「知性」を育む場となりえているのか。
喧伝される「反知性主義」は、どこから始まったのか。
なぜ知識人は敗北し、リベラルは衰退したのだろうーー
一度、知性を抹消された筆者だからこそ、語れることがあるのです。
病を治すのも、また「知」なのだ、と。
これから「知」に向かおうとするすべての人に読んでほしい、必読の一冊です。