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マクロ計量モデルの基礎と実際

東アジアを中心に
アジ研選書 No.47

アジア経済研究所
植村仁一 

価格
2,860円(本体2,600円+税)
発行年月
2018年01月
判型
A5
ISBN
9784258290475

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内容情報
[BOOKデータベースより]

第1章 実用経済モデルの系譜と本プロジェクトの位置づけ
第2章 マクロ計量モデルの概要
第3章 東アジア先発途上国のモデル事情―韓国・台湾を中心に
第4章 後発ASEAN諸国を対象としたマクロ計量モデルの構築と利用事情
第5章 人口構成の変化を考慮した消費関数の検討
第6章 東アジア地域・貿易リンクモデル

[日販商品データベースより]

本書は、大学学部レベルの経済学、統計学および計量経済学の基礎知識をもち、マクロ計量モデルをツールとして習得しようと考えている読者を対象とするものである。あたかもつかみどころのない現実経済を何らかの形で単純化・可視化することによって手元に引き寄せ、分析するための「経済モデル」と呼ばれる枠組みが、古くからさまざまな研究者・実務者によって開発・利用されてきた。本書でとり上げるマクロ計量モデルは、1950年代に米国のローレンス・クライン(ミシガン大学講師・当時、のちペンシルバニア大学教授、1980年ノーベル賞受賞)によって考案され、その後各国の研究者や政策担当者らによって広く活用されてきた手法である。その後、さまざまな議論・論争と幾多の紆余曲折を経てマクロ計量モデルは現在でも、一種の「成熟したツール」として広く用いられている
筆者はアジア経済研究所で長くマクロ計量モデルを用いた「東・東南アジアの経済予測」事業およびそれに連なる事業に携わってきた。その中で(1)マクロ計量モデルは自由である、(2)マクロモデルは育てていくものである、という思いを強くしてきた。とくに2番目の点については、自分で一から作成したモデルを操作する場合と、業務の関係上他人が開発したモデルを引き継いで操作する場合の両方を経験してきたが、後者の場合、特性や挙動などがしばらくの間把握できず、まるで馴れていない動物を扱うように感じたものである。ところが、時間が経つにつれてそうしたモデルでも手に馴染み、挙動の先読みができるようになってくるのが不思議といえば不思議であった。こうした経験をふまえ、本書はマクロ計量モデルを実用的なツールとして作成および運用を習得する際の参考書となることを想定している。

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