- 裁判の原点
-
社会を動かす法学入門
河出ブックス 109
- 価格
- 1,705円(本体1,550円+税)
- 発行年月
- 2018年01月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784309625096
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★プロ書店員レビュー★
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司法と政治の原理から考える制度論。
民主政治はなんだかんだいっても多数決の世界である。多数の支持を得た政治家・政党が予算や法令を通じて政策を実行していく。少数派は議会で反対しても、国会前に集まって抗議しても、多数決で負けてしまう。そこで少数派はしばしば自らの政治的主張を裁判に訴える。「安保法制違憲訴訟」はその一例だ。さて、政治的アピールを主眼とする「政策形成訴訟」は、裁判制度の利用方法として正しいのだろうか。本書は、この問いを考えるために必要な、裁判制度に関する基本的な知識を確認したうえで、結論的には、裁判制度の寄生的・派生的利用だとし、訴訟によらない政策実現手法の検討を促す。政治部門に問題を差し戻すのだ。司法と政治の原理から考える制度論。著者は、井上達夫門下の法哲学者である。
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[BOOKデータベースより]
それぞれが異なる意見を持つ社会で、一定の結論をつける手段である裁判。その権力を私たちはどう扱えばいいのか。指標となってきた判例がもたらした変化、そしてその価値を、法学者の目を通して、一挙に学ぶ。
序文 裁判は正義の実現手段ではない
第1章 裁判は政策を問う手段ではない―違憲立法審査権と権利侵害
第2章 日本の裁判所は消極的ではない―中古ゲーム訴訟と判例法理
第3章 裁判所は万能ではない―定数是正訴訟と救済の限界
第4章 権威は絶対的ではない―司法政治論と民主的正統性
第5章 国会はピラミッドではない―政策形成訴訟と立法の氾濫
第6章 裁判は手段であって目的ではない―訴訟の機能を支えるもの
第7章 政治は私的利害の追求(だけ)ではない―議員立法と少数者の人権保障
第8章 民主政に「銀の弾丸」はない―国民主権と司法の役割
おわりに 正義とは正しさではない