[BOOKデータベースより]
2016年5月、現職米国大統領として初めて広島を公式訪問した前オバマ大統領。かつて彼が世界に向けて発信した“核なき世界”の集大成である訪問を、「世界唯一の被爆国」として非核を訴え続けた日本人は高く評価した。一方で、福島第一原発事故が改めて我々に突きつけた、原発もまた「危険な核」であるという事実。大量の核弾頭を作れるだけのプルトニウムを持つ日本は、本当に「非核国」と言えるのか?そして核大国ニッポンの運命を握るXデーとは?『もうひとつの核なき世界』(2010年/小学館刊)に新章を加筆した、待望の新書版。
第1章 アメリカの被曝者とは?(湾岸戦争症候群;「劣化ウランなど聞いたこともない」 ほか)
第2章 戦勝国の歴史教育(原爆投下を引き起こしたのは日本?;戦勝国の歴史教科書 ほか)
第3章 核なき世界v.s.核ある世界(核より身近なMD計画;オバマのプラハ演説―“核なき世界” ほか)
第4章 日本が起こすチェンジ(裏切られた日本;核実験に反対する各国の被曝者たち ほか)
日本人が知るべき真実の書、待望の新書化!
米国政府の軍事費拡大、劣化ウランで被爆したイラク帰還兵の存在など、オバマ前大統領の「核なき世界」演説の裏にあった「核」をめぐる事実の数々を、唯一の被爆国であり、未曾有の原発事故を経験した日本人に示した名著が、新章を加えて待望の新書化。
オバマ演説から8年。トランプ政権となった今、「核なき世界」は葬られるのか。さらに政府が憲法改正へと突き進む今、日本人は何を注視し、何をするべきか。『ルポ 貧困大国アメリカ』『沈みゆく大国アメリカ』など、ベストセラーを生み続ける国際ジャーナリスト堤未果氏による警告の書。