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【2023年12月発売】
[BOOKデータベースより]
進化論の基礎をなす生存の欲求という観念を手掛かりに、自然権思想を形成する可能性を社会進化論のなかから読み解く。既存の思想から新しい思想の可能性を探究する思想史研究の到達点。
第1章 思想としての社会進化論
[日販商品データベースより]第2章 加藤弘之と社会進化論
第3章 キリスト教と進化論
第4章 「法律学の革命」
第5章 有賀長雄の社会進化論
第6章 中江兆民における進化の観念
第7章 徳富蘇峰と社会進化論―『将来之日本』を中心に
第8章 丘浅次郎―生物学者の社会進化論
第9章 「利己」と「愛国」―明治後期の加藤弘之
第10章 社会主義とダーウィニズム
第11章 大山郁夫の国家論と進化論
終章 社会進化論の思想的意味
「進化」という言葉は今日誰しも日常的に使ういわば常識であるように、〈変化〉するということが当たり前になってしまっている。本書は明治時代に輸入され、当時今日の「進化」という言葉と同様に盛んに議論された「社会進化論」の議論を個々人の思想家に即して丹念に跡付ける。そこで展開される「進化」と「進歩」の違いや「自然権思想」など社会認識にとって避けることが出来ない概念の説明は、著者永年の思想史研究の成果である。