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- 性風俗のいびつな現場
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- 価格
- 902円(本体820円+税)
- 発行年月
- 2016年01月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784480068682
[BOOKデータベースより]
わずか数千円で遊べる激安店、妊婦や母乳を売りにする店、四〇から五〇代の熟女をそろえた店など、店舗型風俗が衰退して以降、風俗はより生々しく、過激な世界へとシフトしている。さらに参入するハードルが下がり、多くの女性が働けるようになった反面、大半の現場では、必ずしも高収入にはならない仕事になっているのが実態だ。それでは、これから風俗はどこへ向かっていくのだろうか。様々な現場での取材・分析を通して、表面的なルポルタージュを超えて、風俗に画期的な意味を見出した一冊。
第1章 地方都市における、ある障害者のデリヘル起業体験記
第2章 妊婦・母乳専門店は「魔法の職場」
第3章 「風俗の墓場」激安店が成り立つカラクリ
第4章 「地雷専門店」という仮面
第5章 熟女の・熟女による・熟女のためのお店とは?
第6章 ドキュメント 待機部屋での生活相談
終章 つながる風俗
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- ★プロ書店員レビュー★
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「最底辺風俗の社会学」あるいは「風俗福祉論」。
著者は東大・上野千鶴子ゼミの出身で、障害者に対して射精介助サービスを提供する非営利団体「ホワイトハンズ」の代表理事。社会福祉の専門家だ。当初この本は「風俗福祉論」という仮題で企画されていた。「最底辺風俗の社会学」というタイトル案もあったらしい。つまり、そういう本なのだ。風俗と福祉を同じ地平で捉えて、その「間」に潜む問題を可視化する。福祉制度の不足を性産業が補っている現実から目を背けずに、両者の連携、風俗の「社会化」を提起する。性労働の実態を別世界の物語として遠くに見るのではなく、同じ社会の問題として身近に引き付けて考える点で、他の風俗ルポとは性質が異なる。著者は「女子」「彼女」「嬢」等、女性を示す名詞を書名に入れないことにこだわった。同じ編集者と組んだ既刊『男子の貞操』と同様、性の語られ方を問う言説批評としても挑戦的。読んだ人の反応が気になる本である。
レビュアー:野上由人 / リブロ / 男性 / 40代
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熟女専門、激安で過激、母乳が飲めるなど、より生々しくなった性風俗。そこでは、どのような人たちが、どのような思いで働いているのか。その実態に追う。