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[BOOKデータベースより]
一九三一(昭和六)年九月十八日の「満洲事変」から、わずか半年後の一九三二年三月、清朝最後の皇帝・溥儀を執政にいただく「満洲国」が建国された。新たに大陸に建設されたこの“幻の国家”の経営をめぐり、歴史の表裏にわたって、さまざまな人びとの人生が交錯する。石原莞爾らのような軍人はもとより、岸信介などの革新官僚たち、そして、公的機関の要職につきながら、裏の世界でも暗躍していた里見甫や甘粕正彦のような人物まで…。満洲国に奇しくも集った彼らの結びつき、「人脈」をテーマに同国の存在の意味を考え、戦後七十年をむかえる現代日本の姿をも見通す!
第1部 「満洲国」とはなにか?(満洲国に集った日本人と戦後日本―この国に課された大きな宿題;日本と満洲をめぐる関係小史―大きな歴史の流れのなかで読み解く;世界史のなかの「満洲」―国際的な視野で見通す)
第2部 満洲をめぐる10人の日本人(山県有朋と長州閥人脈―国防政策として大陸進出を説く;後藤新平と満鉄人脈―巨大組織満鉄の基礎を築く;頭山満とアジア主義人脈―無位無官にして各国要人とも深く交流 ほか)
第3部 8つの視点で読み解く「満洲国」(中国要人の「満洲観」―孫文・溥儀・毛沢東;高度経済成長を支えた満洲国の遺産―満洲国をめぐる戦後秘話1;満洲人脈が結んだ日韓基本条約 岸信介と朴正煕―満洲国をめぐる戦後秘話2 ほか)
山県有朋・岸信介・石原莞爾…。政治・経済・軍事などさまざまな分野で満洲国を動かした10人の日本人と、その人脈とは?現代日本にもつながる「満洲人脈」の実態に迫る!
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