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[BOOKデータベースより]
2001年のアメリカ同時多発テロ事件後、ハリウッドをはじめ世界各国で、テロリスムを主題とする映画が数多く製作されている。現在にいたるまでの半世紀、映画は凄惨な暴力をいかに描いてきたのか?本書は、テクノロジーの発展やテロリストの内面など、多様な観点からブニュエルや若松孝二、ファスビンダーらの作品を論じ、テロリスムと映画の関係性をとらえ直す。それは、芸術の社会的な意味を探る試みでもある。
第1章 暴力のスペクタクル―メディアのなかのテロル
第2章 他者の脅威―勧善懲悪を超えて
第3章 テロリストの内面―自己顕示欲と実存
第4章 ブニュエルの悲嘆―爆弾の遍在
第5章 若松孝二の怒り―少年の孤独
第6章 ファスビンダーの嘲笑―管理社会における不毛な演技
第7章 ベロッキオと夢の論理―歴史と想像的なるもの
終章 哀悼的想起としての映画―テロルの廃絶に向けて
映画は凄惨な暴力をいかに描いてきたのか。テクノロジーの発展やテロリストの内面など、多様な観点からブニュエルや若松孝二、ファスビンダーらの作品を論じ、テロリスムと映画の関係性をとらえ直す。
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ルイス・ブニュエルや若松孝二ら優れた映画監督は、テロリスムといかに向き合ったのか? 多くの作品を通して芸術の役割を問い直す。