- ストーナー
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Stoner.
- 価格
- 2,860円(本体2,600円+税)
- 発行年月
- 2014年09月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784861825002
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【1993年11月発売】

ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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★プロ書店員レビュー★
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平凡な男の平凡な一生
第一回日本翻訳大賞の読者賞に輝いたこの作品。ある一人の男が文字に目覚め大学教授となる話。あまりに起伏無く、物語というものが無いと言ってもよいこの作品には読み進めていくうちに世界に入り込んでしまう魅力がある。舞台となった世界観や主人公ストーナーの細かい感情が、東江一紀さんの「翻訳」という職人仕事により表現される。最後の「あとがき」を読んだ時、私たちが読んでいた「ストーナー」という作品"そのもの"以上の感慨が湧きます。
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[BOOKデータベースより]
半世紀前に刊行された小説が、いま、世界中に静かな熱狂を巻き起こしている。名翻訳家が命を賭して最期に訳した、“完璧に美しい小説”。
[日販商品データベースより]これはただ、ひとりの男が大学に進んで教師になる物語にすぎない。しかし、これほど魅力にあふれた作品は誰も読んだことがないだろう。――トム・ハンクス
半世紀前に刊行された小説が、いま、世界中に静かな熱狂を巻き起こしている。名翻訳家が命を賭して最期に訳した、“完璧に美しい小説”
美しい小説……文学を愛する者にとっては得がたい発見となるだろう。――イアン・マキューアン
純粋に悲しく、悲しいまでに純粋な小説。再評価に値する作品だ。――ジュリアン・バーンズ
『ストーナー』は完璧な小説だ。巧みな語り口、美しい文体、心を深く揺さぶる物語。息を呑むほどの感動が読む人の胸に満ちてくる。――「ニューヨーク・タイムズ」
読んでいると、さざ波のようにひたひたと悲しみが寄せてくる。どのページの隅にもかすかに暗い影がちらつき、これからどうなるのだろう、ストーナーはどうするだろうと、期待と不安に駆られ、もどかしい思いでページを繰らずにはいられない。(…)しかしそんな彼にも幸福な時間は訪れる。しみじみとした喜びに浸り、情熱に身を焦がす時間が……。ぎこちなく、おずおずと手を伸ばし、ストーナーはそのひとときを至宝のように慈しむ。その一瞬一瞬がまぶしいばかりの輝きを放つ。なんと美しい小説だろう。そう思うのは、静かな共感が胸に満ちてくるからにちがいない。(「訳者あとがきに代えて」より)