- 在庫状況:品切れのためご注文いただけません
[BOOKデータベースより]
『三国志演義』は魏蜀呉の戦いに重点をおいた記述がなされているため、三つ巴の戦いに終始していたと思われるかもしれない。しかし、万里の長城の存在や、三国志以後の中国史を見てもわかるように、かの国の歴史は異民族の存在を抜きにしては語れない。烏丸・高句麗・鮮卑・〓(てい)・羌・匈奴・蛮・西南夷・山越といった、魏蜀呉の領域内外に暮らした各民族は、曹操、劉備、孫権らが率いる三国の軍略や内政、そして外交と、あらゆる場面で、決して無視できない影響力を持っていた。英傑たちは彼ら異民族といかに向き合ったのか。世界史的観点から『三国志』を見直す一冊。
烏丸・高句麗の章
鮮卑の章
〓(てい)・羌の章
匈奴の章
蛮の章
西南夷の章
山越ほかの章
数多の英雄が彩る三国志の物語。しかし、現実の彼らは魏蜀呉のみで相争う閉じた世界にいたのではない。異民族の存在は三国にいかなる影響を与えたのか。『演義』が語らない、世界史レベルでの三国志を明らかにする!
三国時代は決して魏蜀呉の三国間だけで覇権を競ったわけではなかった。その後、異民族による中国統治が繰り返される萌芽が、すでに三国時代にあったのだ。新たな視点から見直す、もう一つの三国志。