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[BOOKデータベースより]
九六条と選挙制度、九条と自衛隊と日米安保、基本的人権とアメリカの正義―。日本の憲法論議は本質が語られないまま、条文の解釈に終始してきた。護憲派、改憲派、それぞれの病理を明らかにすることで、根本から日本国憲法を捉え直す。日本国憲法をめぐる議論の歴史が一冊でわかる!
第1章 改憲論の袋小路―九六条先行改憲論の欺瞞
第2章 護憲論者を精神分析する―「分裂」から「疾病利得」に至る症状
第3章 圧力による憲法制定―「日米合作憲法」の病理
第4章 東大憲法学の迷走―「八月革命」という徒花
第5章 改憲論のインフレーション―失われる「戦後からの脱却」
第6章 基本的人権は国境を超えるか―「法普遍主義」というグローバリズム
第7章 象徴天皇をめぐる論争―シンボルの意味を読み解く
第8章 九条が繁栄をもたらしたのか―軍備と経済の正しい理解
第9章 人間にとって法とは何か―そして日本人にとっての憲法
安倍政権の下で焦点となりつつある憲法改正。しかし、一般の人には何が論点なのかもわかりにくい。96条、9条から人権、天皇制まで、憲法論議の肝について、改憲・護憲それぞれの論理をひもとく画期的1冊。