- 永すぎた春 改版
-
- 価格
- 605円(本体550円+税)
- 発行年月
- 2013年01月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784101050102
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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★プロ書店員レビュー★
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好きです。好きなんです。
Januaryで始まり、Decemberで終わるという恥ずかしいばかりのモダンさがレトロな雰囲気を醸し出しつつも、”身分”というものが幅を利かせていた時代というものを感じさせてくれる作品です。好青年な大学生とやや勝気な古本屋の娘が婚約から結婚に至る間に起こる些細なトラブルを乗り越えていくという、当時としてはオシャレな、それこそトレンディードラマ的展開が爽快なストーリーです。そして、数ある三島作品の中でも一番カワイイのがヒロインの百子。読みながら妄想膨らませて百子像を創りあげていくというのもイマドキかも。もし、三島氏がご存命でしたら、恐らく平成最後の年に”身分”の差に抗う若者の野望と純愛の物語なんか書いたのではなかろうかなんて思ったりして。そんなこんなで、やっぱりこの時代の小説が大好きなんです。
[BOOKデータベースより]
T大法学部の学生宝部郁雄と、大学前の古本屋の娘木田百子は、家柄の違いを乗り越えてようやく婚約した。一年三カ月後の郁雄の卒業まで結婚を待つというのが、たったひとつの条件だった。二人は晴れて公認の仲になったが、以前の秘かな恋愛の幸福感に比べると、何かしらもの足りなく思われ始めた…。永すぎた婚約期間中の二人の危機を、独特の巧みな逆説とウィットで洒脱に描く。