[BOOKデータベースより]
本書で語られるのは、ゼロ年代ビジネス書の総括から、出版業界の裏側、振り回される読者の実態、ビジネス書との賢い距離感の探り方、自己啓発・成功本における定番ストーリー解読、古典的ビジネス書のエッセンスまで…いわば「ビジネス書の攻略本」ともいえる充実の内容。
第1章 ゼロ年代のビジネス書幻想
第2章 ビジネス書の掟と罠
第3章 「ビジネス書」というビジネス
第4章 ビジネス書に振り回される人々
第5章 “そこそこ”賢いビジネス書とのつき合い方
第6章 ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない
ビジネス書とは栄養ドリンクみたいなもの。一時的にヤル気にさせてくれるが、効果は疑わしい。ゼロ年代ビジネス書の総括から出版業界の裏側、振り回される読者の実態など、ビジネス書を攻略するための副読本。

ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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hamachobi
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確かに言ってることは正しいと思うが...
なんだか最近、一時のビジネス書ブームも一段落というか、あまり面白いビジネス書もなくなってきたなぁっと思っていた矢先にこういう本が出た。ゼロ年代のビジネス書ブームを総括する面白い本だ。
ただ自分は結構天邪鬼なので、こういう風に言われるとちょっと反論したくなってしまう。自分自身も最近のビジネス書ブームの停滞や出版されるビジネス書のレベルの低さには気づいていたんだけど、決して、自分がビジネス書を読んできたことは間違ってないといいたい。別に自分が「デキル」ビジネスマンになったわけでもないし、年収が10倍になったわけではないけど、ビジネス書を読んだことによって仕事の課題の解決や効率化ができたことは間違いない。それが無駄だったとは思わないなぁ。
仕事柄、コンサルタントやエンジニアを相手にすることが多かったので、ロジカル・シンキングやライフハックについては、結構読んだし、かなり自分の勉強にもなって、仕事に活かせたと思う。
ただ、結構著者の分析には肯くことが多い。特に最近の二番煎じ的なビジネス書の多さには私も閉口するし、正直、ビジネス書を読む量、頻度も減ってきた。なかなか鋭い一冊だと思う。
まぁビジネス書を読んだからってデキル人にはなれないのは当然(素振りをしたからってプロ野球選手になれるわけでないのと一緒)だけど、読めばいいこともあると思うなぁ。
2000年台後半のブームを受け今やビジネス書は様々な種類に枝分かれしています。自己啓発書や成功哲学、ライフハックや、仕事術などなど挙げればキリがありません。「きっと年収が上がる!」、「独立できる!」、「夢が叶う!」など様々な謳い文句で売り出されていますが、果たしてその効果を存分に味わっている人がいるでしょうか!?本書はこのような疑問について検証するという一風変わった趣旨の一冊です。本書ではビジネス書は島耕作を読むのと効果が同じと斬り捨てていますが、皆さんはどうでしょう?