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[BOOKデータベースより]
歌があるから生きられる。震災後1カ月にわたって、シュラフを宿に自転車をこいでの元記者の渾身取材。家族が波間に消えた13の物語。
その1 あの人に、今、聞かせたいあの歌を(天を仰ぐと、妻の笑顔が空いっぱいに―その歌は「秋桜」(佐々木善仁);漂流17時間を共にしたUSBメモリー―その歌は「Bad Apple!!」(佐々木陽一);仁王立ちのまま手を振って―その歌は「兄弟船」(菅野カチ子);お父さんの歌が聞こえた―その歌は「無法松の一生」(坂井イク子))
その2 歌の心に解きほぐしてゆく郷土(呪われし日は、俺たちの…―その歌は「いい日旅立ち」(花坂順一);天上から「思い出探し」に導かれ―その歌は「風と星とメビウスの輪」(竹澤さおり);津波を七つ乗り越えて生還し―その歌は「北の漁場」(木村辰喜);沖合から見た大津波の宮古港―その歌は「北国の春」(工藤募);初球ストレート。決め球はスローカーブ―その歌は「ありがとう」(大阪司・美和子))
その3 歌は今、ここによみがえる(「思い出ジョニー」は流されて―その歌は「風に吹かれて」(照井由紀子);結婚式を目前にして彼女が―その歌は「川の流れのように」(氏家俊介);故郷を歌う自作曲と再会した時―その歌は「陸前高田・希望『心の中の風景』」(金賢治);珈琲と音楽と3代目「イマジン」―その歌は「You’d be nice to come home to……」(冨山勝敏))
哀しいドラマの陰に流れる鎮魂の歌を探し歩こう。歌があるから、生きられる…。震災後1カ月にわたって、シュラフを宿に自転車をこいでの元記者の渾身取材。家族が波間に消えた13の物語。
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