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- Kota
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中高生でも理解できるのではないかと思えるほど平易。
一般向けに書かれた「食道がん」についての本。中高生でも理解できるのではないかと思えるほど平易に書かれている。
全7章構成。食道がんの概要、検査・診断法、(内視鏡治療を含む)手術療法と合併症・後遺症、化学療法(抗がん剤)・放射線療法、高額療養費制度、手術後の生活・再発予防、緩和医療(緩和ケア)、といった内容。日本食道学会のガイドラインに沿った標準的な内容で、最新治療・先進医療については触れられていない。
「そもそも『がん』って何?」というような読者を想定し、なるべく専門用語を用いずに易しく解説している(ちょっとアッサリし過ぎの感も…)。食道がんの本を読んで感じるのは、食道がんはリンパ節に転移するのが早く、自覚症状が出る頃にはかなりヤッカイなことになっているので、定期的に健診を受けて早期発見に努めることが重要ということ。ただ、以前は「難治性がん」とされていた食道がんも今では「治り得るがん」となってきていることもあり、本書では食道がんのヤッカイさはあまり強調されていないように感じた。
先日読んだ『食道がん』(細川正夫(著) 2012年 講談社)と比較すると、本書の方が文章主体で落ち着いた雰囲気だが、情報量ではやや劣るように思う。食道の構造や食道周辺の臓器の位置関係など、もう少しイラストを使ったページも欲しかった。逆に言うと、『食道がん』はイラスト主体で画面レイアウトが少し煩い印象があったので、そういうのが苦手な人は本書を先に読んで概要を押さえておけば良いかもしれない。2冊とも読めば、疑問点なども明確になり、医者の話のポイントを取りこぼすことなく理解できるようになるだろうと思う。
[BOOKデータベースより]
中高年男性に多い食道がんは、早期発見により、難治性がんから治り得るがんという段階に。手術で食道を切除した場合の食道再建や永久気管孔についても解説。
1章 食道がんってどんな病気?
[日販商品データベースより]2章 食道がんが気になる方へ
3章 食道がんと診断された方へ
4章 これから手術を受ける方へ
5章 手術以外の治療を受ける方へ
6章 食道がんの治療を受けた方へ
7章 緩和医療について
中高年男性に多い食道がんは、早期発見により難治性がんから治り得るがんに。食道がんの特徴や症状、治療法、術後の生活などをわかりやすく説く。手術で食道を切除した場合の食道再建や永久気管孔も解説。