[BOOKデータベースより]
ブエノスアイレス近郊の日系人の町で育った佐和子とミカエラの姉妹は、少女の頃からボーイフレンドを“共有すること”をルールにしていた。留学のため来日したふたりだったが、誰からも好かれる笑顔の男・達哉に好意を抱く。しかし達哉は佐和子との交際を望み、彼女は初めて姉妹のルールを破り、日本で達哉と結婚。ミカエラは新しい命を宿してアルゼンチンに帰国する。20年後、佐和子は突然、達哉に離婚届を残して、不倫の恋人とともにブエノスアイレスに戻る。一方、妹のミカエラは多感な娘に成長したアジェレンと暮らしていたが、達哉が佐和子を追いかけ、アルゼンチンにやってくると…。東京とアルゼンチン・ブエノスアイレス、華麗なるスケールで描く恋愛小説。
[日販商品データベースより]佐和子とミカエラは、小さな頃から好きな人を「共有すること」を姉妹のルールとしていた。留学先の東京で2人はともに1人の男性に魅かれるが…。東京とブエノスアイレス、華麗なるスケールで描く恋愛小説。
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ユーザーレビュー (3件、平均スコア:5)
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ほんらぶキャンペーン
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
【その他】 新刊が出たと知るやいなや、そわそわして、仕事が手につかなくなる。今度はどんな場所へ、どんな国へ、どんな部屋へ、どんな光と影のはざまへ連れていってくれるのか。期待と不安と「こわいもの見たさ」で胸がときめく。江國香織の小説は私にとって「猫」である。美しいエメラルドグリーンの瞳。シルクみたいな手ざわりの背中の毛。撫でているだけでは物足りなくなり、ついこの手で抱き取って、ぎゅっと抱きしめたくなる。すると作品は、するりと私の腕をすり抜けて、どこかへ走り去ってしまう。かすかだけれど鋭い爪痕を残して。その痛みを、私は愛する。引っかかれたくて、皮膚に血を滲ませながら、彼女の作品を読む。読みふける。
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
この小説の主人公、佐和子は結婚20年になる夫に離婚届を置いて家を出ていき、不倫相手とアルゼンチンに行ってしまう。さらりと。周りがどう思おうが動じない。思うままに生きていて・・・。でもなぜか憎めない。当たり前のことだが、自分の人生のことを自分以外になく、また誰のせいにもしない。その潔さは気持ちいいくらい。どの作品にも言えるのだが江國さんの小説には品がある。ストーリーがどう展開しようとも絶対に漂う。その世界観はブレることがなく、読んでいる私はその世界のその時間にずっと浸っていたいといつも思う。