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- 小野小町
-
- 価格
- 1,320円(本体1,200円+税)
- 発行年月
- 2011年02月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784305706034
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[BOOKデータベースより]
小野小町。平安初期の六歌仙にただ一人選ばれた女性。業平とともに色好みとして名を馳せ、後人による小町歌が加わり、美人落魄伝説の主人公としてその名が各地に伝播した。生没年も出自も定かではなく、小町が残した歌で確かなのは『古今集』の十八首だけだが、その歌から九世紀中葉の宮廷と文化人の間で新しい歌が形成されていく時流の中心に生きた小町像が浮かび上がる。唐代文学と新仏教の波を受けつつ仮名文字が生み出される渦中にあって、恋歌を詠い続けることで王朝女流文学の先駆的存在となった。「百人一首」で有名な「花の色は移りにけりな」の歌は、その実像と虚像の架け橋である。
思ひつつぬればや人の
[日販商品データベースより]うたた寝に恋しき人を
いとせめて恋しき時は
うつつにはさもこそあらめ
かぎりなき思ひのまゝに
夢路には足もやすめず
秋の夜も名のみなりけり
あはれてふことこそうたて
花の色はうつりにけりな
秋風にあふたのみこそ〔ほか〕
日本の歌の歴史に大きな足跡を残した代表的歌人の秀歌を、堪能できるように編んだ初めてのアンソロジー。本書は平安時代の歌人・小野小町の歌29首、贈答相手の歌2種を掲載。その実像と虚像の検証に重点を置いた。