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[BOOKデータベースより]
アフガニスタン紛争やイラク戦争を巡る米軍などの機密情報、25万点を超えるアメリカ外交公電の公開、予告される米大手銀行の不正暴露、そして次には…?告発者の匿名性を守る高度な情報技術と世界的なネットワークを駆使、マスメディアとも連携して国家や企業の機密情報をこれまでにない規模で次々に暴くウィキリークス。毀誉褒貶の激しい「ウィキリークス」の真の姿とは?新しいリークの時代を読み解く。
第1章 ウィキリークスとは何か―加速するリーク社会化
第2章 ウィキリークス時代のジャーナリズム
第3章 「ウィキリークス以後」のメディアの10年に向けて
第4章 ウィキリークスを支えた技術と思想
第5章 米公電暴露の衝撃と外交
第6章 「正義はなされよ、世界は滅びよ」―ウィキリークスにとって「公益」とは何か
第7章 主権の溶解の時代に―ウィキリークスは革命か?
高度な情報技術と世界的なネットワークを駆使し、国家や企業の機密情報をこれまでにない規模で次々に暴くウィキリークス。毀誉褒貶の激しいウィキリークスの真の姿とは。新しいリークの時代を読み解く。
ユーザーレビュー (2件、平均スコア:4.5)
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- hamachobi
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多角的で面白い視点で書かれてます
最近はあまり取り沙汰されることもないウィキリークスだけど、この本はアメリカの外交公電のリークやアサンジの逮捕などで話題沸騰だった2011年2月に出されたもの。
当時はウィキリークス関連の本が沢山出されて、私も何冊か読んだけど、どれもアサンジ個人やウィキリークスという組織をセンセーショナルに紹介するものや、外交問題やジャーナリズム論といったところに引きつけて書かれたものが多かった。
もちろん、この本でもそういったテーマも書かれてはいるが、この本は、7人の専門家がさまざまな角度、視点からウィキリークスについて論じていて、今まで私の読んだ中では最も面白かった。もっと早く読めばよかったとちょっと後悔。
特に面白かったのは、
第4章 ウィキリークスを支えた技術と思想 〈八田真行〉
第6章 「正義はなされよ、世界は滅びよ」──ウィキリークスにとって「公益」とは何か 〈浜野喬士〉
第7章 主権の溶解の時代に──ウィキリークスは革命か? 〈白井 聡〉
の3本。
第4章は、まさにタイトル通り。サイファーパンクの流れをくんだ思想との関連と暗号化技術、匿名化技術の説明は、非常に興味深く読めた。ニール・スティーブンスンのクリプトンミコンを思い出した。
第6章、第7章もいい。まさか、ウィキリークスを論じるのにカントの「永遠平和のために」とかカール・シュミットの話が出てくるとは...刺激的な議論だった。
- まがりかど
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ウィキリークスの概要がわかる
7人の共著で1章ずついろんな切り口からウィキリークスについて語っています。
ウィキリークス誕生の歴史から既存メディアとの関係などが
わかりやすく書かれていて、簡単に読んで知ることが出来ます。
[商品紹介]
ウィキリークスのすべて
ウィキリークスが公開した、米軍ヘリ「アパッチ」から撮影したとみられる映像は、世界を震撼させました。又同時に、「こんな映像を公開して提供者や”ウィキリークス”とやらは大丈夫なのだろうかと思った方も多いのではないでしょうか。編集主幹であるアサンジ氏を中心としたウィキリークスは、何のためにこのような活動を行っているのか?資金源は?機密性はどのように保たれているのか?これら多くの謎を本書では細かく解説しています。