- リキシャ・ガール
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鈴木出版の海外児童文学 この地球を生きる子どもたち
Rickshaw girl.鈴木出版
ミタリ・パーキンス ジェイミー・ホーガン 永瀬比奈- 価格
- 1,540円(本体1,400円+税)
- 発行年月
- 2009年10月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784790232247
[BOOKデータベースより]
10歳の女の子ナイマ、貧しくともおたがいを大切に思い合う家族、そして、自分の力で変わろうとしている人びとの夢と現実と希望の物語。
[日販商品データベースより]ナイマは10歳の女の子。働きづめのお父さんに楽をさせてあげたくて、ある計画を思いつく。ナイマの計画はうまくいくのか…。ナイマと家族、そして、自分の力で変わろうとしている人々の夢と現実と希望の物語。
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課題図書だということで手にしました。
シンプルですが、題材のグレードの高さを感じました。
バングラデシュという国の社会、文化事情、民族性等を理解することから学びとなりました。
貧困社会の中で、父親がリキシャという自転車タクシーを借金してまで購入して、休みもとらず働いているけれど楽ではない。
10歳の女の子のナイマは、家族の力になりたいと思うのですが、試しに乗ってみたリキシャを傷つけてしまいます。
バングラデシュでは、働くのは男で女は家庭にいるものという社会のようです。
夫を亡くしてリキシャの修理を行う女主人は例外ですが、女性も働かなければ暮らしていけないという事情。
女性の社会進出などとは無縁の国のようです。
一定の年になると、女性は男性と交際してはいけないようです。
何から何まで現代日本との違いを感じました。
ここのところをどう読みとるかがキーになりそうです。
着るものも年によって変わってくるようです。
本の巻末にいろいろな説明があって助かりました。
という背景を理解した上で、社会批判してもしょうがないのですが、働くことを許されたナイマの思いと行動をたたえたいと思います。
これから先、決して楽ではないとは思いますが、ナイマは自分で道を切り開いていく力を身につけました。(ヒラP21さん 50代・千葉県 男の子13歳)
【情報提供・絵本ナビ】