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[BOOKデータベースより]
人文・社会科学諸領域の研究者のみならず、多くの実務家たちを交え、内外多様なメンバーを結集したアクチュアルな研究書。様々な紛争の現場と歴史に学びつつ、わが国が2007年批准を決定した国際刑事裁判所(ICC)等の法理と機能の分析を通じて、今日における平和構築の方途を幅広く追求する。
序 大量虐殺後の社会再建と正義
第1部 紛争の歴史から(旧ドイツ領西南アフリカ(現ナミビア)の先住民ジェノサイド;ナゴルノ・カラバフ紛争をめぐる平和構築の課題;ルワンダ紛争の主体は誰か;ボスニア紛争のメカニズム―多民族社会の再建に向けて;経路をめぐる紛争としてのアチェ紛争;ぐあてまらにおける「歴史的記憶の回復」)
第2部 平和構築の現場から導き出された経験知(民主主義とエスノクラシーの間―イスラエル/パレスチナにおける紛争と平和の政治地理学;平和構築における真実探求―紛争後の東ティモールの事例から;国際刑事司法過程と平和構築―紛争後社会の集合的記憶形成を手がかりとして;国際刑事裁判所における被害者参加・賠償の法的枠組みの実施に関する諸問題)
第3部 グローバル・ガバナンスにおける国際刑事司法(平和構築と応答的ガバナンス;国際刑事裁判所の機能と課題;国際刑事裁判所設立におけるNGOの役割;平和構築機関としての国際刑事裁判所;相克する「法」の支配―平和構築と国際刑事司法における教訓;グローバル・ガバナンス、国際刑事司法、そしてICTYの法実行から浮かび上がる被害者の態様)