- 雪国 改版
-
- 価格
- 396円(本体360円+税)
- 発行年月
- 2006年05月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784101001012
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新旧ノーベル賞対決
さて、カズオ・イシグロ氏の作品はもうお読みになられたでしょうか。川端康成氏がノーベル文学賞を受賞したのが1968年。今から50年も前のことです。”トンネルを抜けると〜”の一節は日本人なら誰もが知っている国民的フレーズではありますが、はたしてその後の話しはどれだけ知られているでしょうか。カズオ・イシグロ氏の作品が和訳のためか何となく硬く感じられるのに対して、「雪国」は棘を覆うほのかな甘みがなんとも柔らかな印象を醸し出しています。フランス語にでも訳したら原作を遥かに凌ぐふわとろオムレツみたいになったりして。そのあたり、案外、カズオ・イシグロ氏と底に流れるものは一緒だったりするかもしれません。そんな「雪国」を、今こそカズオ・イシグロ氏と読み比べてみるのも一興です。
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虚構に生きる
島村は二人の女性に好意を抱き雪国へと通う。
しかし、本当に葉子と駒子とは別人なんだろうか?本当は一人の女性であり、現実的で献身的な一面と、傍若無人に振る舞う虚構の二面性を描いているのではなかろうか。
おそらくこの小説について、このような解説をする者はいないと思うが私はそう思う。
そして最後に生き残るのが虚構であるとはなんと言う事か。
何もしてあげられないと知りながら、葉子と駒子の所へと通う島村もまた虚構の存在なのだ。
現実の生活は、島村の殆ど描かれていない。そう考えると、ネットと言う虚構に依存する現在に相通ずる物があるようにも思える。
「日本列島 本の旅」レビューコメント
『国境の長いトンネルを抜けると…』で有名なこの本。一度読んでみてはいかがですか??(緋色人形/女性/10代)
「日本列島 本の旅」レビューコメント
生まれ故郷の越後湯沢を舞台にした素敵な恋愛?小説です。今、越後湯沢駅には雪国をモチーフとした駒子の像があり、それを見ると、この小説を懐かしく思い出します。今では昔に比べて雪の量も減りましたが、それでも雪にはいつも泣かされています。とても懐かしいです。(ちゃぼこ/女性/20代)
「日本列島 本の旅」レビューコメント
まだまだ熱い日が続きますが、秋の夜長に涼しい雪国のお話はいかがでしょうか。(みゃあ1119/女性/30代)
「日本列島 本の旅」レビューコメント
日本美の再発見(真善美/男性/40代)