小説のはじめ

書き出しに学ぶ文章テクニック

雷鳥社
佐藤健児　

• 価格: 1,650円（本体1,500円＋税）
• 発行年月: 2005年08月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784844134275

内容情報

[BOOKデータベースより]

全５１作家、５４作品の文章テクニックを紹介。

小説を書くことは犯罪であり、罠を張ることである―安部公房『砂の女』
小説のはじまりとメタ・フィクションについて―阿部和重『アメリカの夜』
日本の物語には枕がつきものである―井上ひさし『吉里吉里人』
「ヘタウマ」エッセイの十八番から学ぶ―伊丹十三「まぼろし」（『日本世間噺体系』）
日記形式は小説を重層化させる―井伏鱒二『黒い雨』
「私」のいないジオラマの世界―稲垣足穂『一千一秒物語』
美術館の世界から私たちを引きはがすタロー・ロジック―岡本太郎『美の呪力』『沖縄文化論―忘れられた日本』
三段階のメタ・フィクションを読み解く―恩田陸『三月は深き紅の淵を』
語り手は読者をだましたりしない！？―芥川龍之介『河童』
方言は諸刃の剣である―岩井志麻子『ぼっけえ、きょうてえ』〔ほか〕

[日販商品データベースより]

樋口一葉「たけくらべ」、夏目漱石「吾輩は猫である」から、江國香織「落下する夕方」、石田衣良「池袋ウエストゲートパーク」まで、全５１作家５４作品の小説の書き出しに秘められたテクニックを読み解く。