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[BOOKデータベースより]
科学的な言説と大衆的な不安とが交差するなかから誕生した探偵小説は、時代をどのように表象してきたのか。近代文学の探偵小説的なるものの系譜を追いながら、魔的で奇怪な物語空間を縦横無尽に論じ尽くす論考集。
序章 探偵小説という問題系―江戸川乱歩『幻影城』再読
[日販商品データベースより]第1章 前衛としての「探偵小説」―あるいは太宰治と表現主義芸術
第2章 近代日本文学の出発期と「探偵小説」―坪内逍遙・黒岩涙香・内田魯庵
第3章 さまよえるドッペルゲンガー―芥川龍之介「二つの手紙」と探偵小説
第4章 探偵小説と変形する身体―谷崎潤一郎「白昼鬼語」と江戸川乱歩「鏡地獄」
第5章 砕け散る暗い部屋―小栗虫太郎『黒死館殺人事件』と電気メディア時代
第6章 戦後文学としての本格推理―横溝正史『本陣殺人事件』再考
第7章 「五〇年問題」と探偵小説―戦後文学におけるジャンルの交錯
科学的な言説と大衆的な不安とが交差するなかから誕生した探偵小説は、時代をどのように表象してきたのか。近代文学の探偵小説的なるものの系譜を追いながら、魔的で奇怪な物語空間を縦横無尽に論じ尽くす論考集。