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[BOOKデータベースより]
なぜ小説はお猿の電車を歓ぶのか?小説の新しい動きと変わらない魅力を深く、広く、講義形式で解き明かし、これまでにない「読み」から文学の「あらたな十年」に光をあてる、本格的な文芸批評の登場。
1 「両村上」の時代の終わり(行く者と行かれる者の連帯―村上春樹『スプートニクの恋人』;七合目での下山―村上龍『希望の国のエクソダス』)
[日販商品データベースより]2 九〇年代以降の小説家たち(「先生」から「センセイ」へ―川上弘美『センセイの鞄』;二重の底とポストモダン―保坂和志『季節の記憶』 ほか)
3 時代の突端の小説たち(生の「外側のその向こう」―大江健三郎『取り替え子』;言語・革命・セックス―高橋源一郎『日本文学盛衰史』 ほか)
4 新しい小説のさまざまな展開(その小さなもの(女性形)―伊藤比呂美『ラニーニャ』;「毎日ぶらぶら遊んで暮らしたい」―町田康『くっすん大黒』 ほか)
5 よしもとばななと一九九五年の骨折(なぜ小説はお猿の電車を選ぶのか―吉本ばなな『アムリタ』)
なぜ小説はお猿の電車を歓ぶのか。小説の新しい動きと変わらない魅力を、広く、深く、講義形式で解き明かし、これまでにない“読み”から文学の「新たな10年」に光を当てる、本格的な文芸批評の登場。〈受賞情報〉桑原武夫学芸賞(第7回)