縄文社会論究

塙書房
春成秀爾　

• 価格: 13,200円（本体12,000円＋税）
• 発行年月: 2002年10月
• 判型: Ｂ５
• ISBN: 9784827311747

内容情報

[BOOKデータベースより]

著者は、人骨そのものに明瞭な痕跡をとどめる抜歯習俗の分析を進めていくうちに、次第に、縄文・弥生時代の抜歯が奈良時代の戸籍にも匹敵する婚後の居住方式や出自規定を刻みこんだすばらしい資料であるとの確信をいだき、やがて装身具、墓地、集落等の資料も、分析次第では文献記録に代わって親族組織の推定に活用できるとの予想をもつに至った。著者の研究のうち、縄文時代に関する論考をまとめたものが本書である。

１部　抜歯の習俗（世界の抜歯；抜歯の意義）
２部　装身と婚後居住規定（縄文晩期の婚後居住規定；縄文中・後期の婚後居住規定；有鉤短剣と腰飾り；叉状研歯）
３部　埋葬と親族組織（縄文時代の複婚制；伊川津遺跡の埋葬；北海道の竪穴墓地；縄文時代墓制の諸段階）
４部　装身・葬制と社会（縄文時代の装身原理；縄文時代の社会；葬制と親族組織）

[日販商品データベースより]

１９７３年から２０００年までの間に著者が発表した、縄文時代の親族組織に関する１４の論文をまとめた論集。「抜歯の習俗」「装身と婚後居住規定」「埋葬と親族組織」「装身・葬制と社会」の４部構成。