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[BOOKデータベースより]
精神障害のある人々は強制隔離を強いられ、刑務所以下の処遇と、治る普通の病気であるにもかかわらず差別と隔離の中で社会的に治らない病であるとされている人権状況にあるにもかかわらず、昨年の大阪の触法重大事件を契機に政府が保安処分的な法改正をしようとしている。このような状況の中、関弁連の人権擁護委員会は平成一三年と一四年度の委員会活動のメインテーマを「精神障害者の人権」と定めて、学習会、シンポジウムを行い、また精神障害者システムの提案などを検討してきた。本書はこれらプレシンポや研究成果をまとめたものである。
第1部 精神障害のある人の人権―現状と課題(精神障害のある人の人権;開かれた精神医療へ;この街で共に暮らしたい―クッキングハウスの実践から;精神病院への入院―奪われている時間と人権;精神障害者と事件報道)
[日販商品データベースより]第2部 精神障害のある人の権利擁護と法の役割(精神障害者当番弁護士制度の必要性と整備・運用の実状;精神保健当番弁護士制度の実現と実践;触法精神障害者に対する刑事処遇の現状;今回の精神障害者処遇法案(心神喪失者等医療観察法案)について)
世界の趨勢から取り残され、強制隔離が「治療」の主流を占める日本。人権侵害の実態、地域での自立へ向けた取り組み、犯罪報道のあり方など、精神障害のある人を取り巻く状況を分析、問題の所在を明らかにする。