芸術の逆説

近代美学の成立

東京大学出版会
小田部胤久　

• 価格: 5,500円（本体5,000円＋税）
• 発行年月: 2001年11月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784130802024

内容情報

[BOOKデータベースより]

今日呼ばれている「芸術」とは一体何か―。「芸術」という概念は、「芸術家」「作品」「独創性」などの諸概念とともに近代ヨーロッパに誕生した。これは「美学」という近代的学問の成立とも連関している。本書は、バークやカントらのさまざまな理論をたどりながら、この芸術観の根底にある逆説―自然と人為、伝統と革新などの価値が交叉するという逆説―をさぐり、私たちがいまだその内部にとどまっている「近代的」芸術観の意義を明らかにする。美やアートに対する理解そのものに変容を迫る芸術の概念史。

プロローグ　芸術の誕生
第１章　創造
第２章　独創性
第３章　芸術家
第４章　芸術作品
第５章　形式
エピローグ　芸術の終焉

[日販商品データベースより]

今日呼ばれている「芸術」とは一体何か。バークやカントら諸理論の思想史的な考察を通して、近代的な芸術観の特質を明らかにする。美やアートに対する理解そのものに変容を迫る芸術の概念史。