ブルーノ・タウト

講談社学術文庫　１２０６

講談社
高橋英夫　

• 価格: 961円（本体874円＋税）
• 発行年月: 1995年12月
• 判型: 文庫
• ISBN: 9784061592063

内容情報

[BOOKデータベースより]

一九三三年にナチスを逃れて来日、桂離宮を「日本美の極致」を具視したものと絶讃し、日光東照宮を「キッチュ（いかもの）」と評したドイツの建築家ブルーノ・タウト。三年半にわたる日本でのタウトの足跡を丹念に辿り、また「キッチュ」というドイツ語の語源に遡って、それが単なる否定概念ではないことを検証するなど、従来のタウト像に独自の光をあてる。“漂泊の人”タウトを感銘深く描いた名評伝。

プロローグ　別離の人
１　「空白」としての存在
２　まれびとの室ほぎ
３　キッチュの発見―東照宮
４　永遠とキッチュ―桂離宮
５　石と水と木の世界―再び桂離宮
６　「釣合い」を求めて
７　日本の思い出―熱海・日向邸
エピローグ　洗心亭再訪