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[BOOKデータベースより]
人間社会の営みにはつねに台所があった。台所は家事労働の中心でもあり、影響力が大きいもっとも重要な部屋と言える。有史以前の遺跡の調理場から現代に至るまで、たんに台所の歴史的変遷をたどるのではなくむしろ、台所という生活の場に映し出された各時代の人びとの暮らしぶりに焦点を当てる。主にイギリス、アメリカを中心に、台所を舞台に奮闘する主婦・召使たちの生活の様子を、それぞれの時代の条例、財産目録、遺言書、旧家の食糧在庫帳、家計簿、請求書、日記、書簡、あるいは各家の秘伝書、料理法、作法書など史資料をふんだんに引用しエピソードを交えながら生き生きと描き出す。
家の中心をなす台所
陶器の登場
典型的なローマ式家屋
調理ぎらい
食事習慣
労働者所帯の家計
保存食の新製品
自給自足の暮らし
新しい料理用レンジ
正餐の準備〔ほか〕