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[BOOKデータベースより]
ヨーロッパ近代科学は、われわれが手を伸ばして追って行ってもさらに遠くに逃げてしまう、何か理想的な存在であり続けてきた。しかし、それは実は、われわれの通常の文化と同様に、光と陰を同居させており、不断に批判による軌道修正を経ながら前進するよりほかありようがない歴史的存在なのである。本書は過去と現在の批判的対話の記録であり、現代科学の主潮流への現実性・具体性に富む挑戦の試論である。
序論 現代科学史研究の方法と目標
第1章 ギリシャ数学とその解釈―ユークリッド『原論』第2巻をめぐって
第2章 中世の無限論
第3章 ガリレオの運動論とその背景
第4章 代数的論証法の形成
第5章 数学的実験物理学の誕生―ラプラスの自然像をめぐって
第6章 社会的行為としての科学
第7章 相対性理論をめぐる科学論論争―ディングラー対カルナップ
第8章 産業界の科学者たち―黎明期のアメリカ産業科学