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[BOOKデータベースより]
本書は、政治と宗教の関係をめぐる現代のさまざまな問題を論じたものであるが、とくに、今日、政治と宗教の関係にはどのような事実と問題があり、そうした事実や問題はどのように理論的に整理し得るか、の2点を解明することに主眼がおかれている。
近代化と宗教倫理
政教一致論と政教分離論のあいだ(イギリス宗教改革と政致一致論としての王権神授説;ロックの政教分離論とアメリカの制度化;19世紀以降の政教関係)
カトリシズムとイタリア政治(国家統一と「自由な国家のなかの自由な教会」;ムッソリーニとラテラノ条約の改訂と非国教化)
強権と抵抗―ファシズム国家と教会
第3世界の「解放の神学」(安全保障国家の成立;キリスト教基礎共同体;ヴァチカンとラテンアメリカ)
現代大衆社会の政治と宗教
現代アメリカの宗教と政治
マルクス主義と宗教(マルクスの宗教批判;エンゲルスの思想)
ソ連・東欧の宗教政策
イスラームと政治(イスラームという宗教の特性;ウンマとシャリーア;イスラームの政治論)
現代国家における政治と宗教
日本の政治と宗教(祭政一致から政教分離へ;戦後の政治と宗教;世俗化と宗教)