
新刊展望トップ │ [特集] 辻村深月 │ [インタビュー] 中園ミホ

2016年 9月号
【ロングインタビュー】辻村深月『東京會舘とわたし』
新刊展望トップ │ [特集] 辻村深月 │ [創作の現場] 中園ミホ
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新刊展望9月号

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辻村深月 / Mizuki Tsujimura

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞を受賞。ほかの著書に『ぼくのメジャースプーン』『ふちなしのかがみ』『オーダーメイド殺人クラブ』『水底フェスタ』『島はぼくらと』『盲目的な恋と友情』『ハケンアニメ!』『朝が来る』などがある。
著作

- 東京會舘とわたし(上)
- 海外ヴァイオリニストのコンサート、灯火管制下の結婚式、未知のカクテルを編み出すバーテンダー…“會舘の人々”が織り成すドラマが、読者の心に灯をともす。大正11年、丸の内に誕生した国際社交場・東京會舘。“建物の記憶”が今、甦る。激動の時代を生きた人々を描く。直木賞作家の傑作長編小説!


- 東京會舘とわたし(下)
- 大正11年丸の内に誕生した国際社交場・東京會舘を舞台に、“大正・昭和・平成”3つの時代を情熱的に生きた人々を、圧巻の群像劇として描き出す長編小説。直木賞作家が辿りついた新境地。


- ツナグ
- 一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員…ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。心の隅々に染み入る感動の連作長編小説。


- 鍵のない夢を見る
- どうして私にはこんな男しか寄ってこないのだろう?放火現場で再会したのは合コンで知り合った冴えない男。彼は私と再会するために火を?(「石蕗南地区の放火」)。夢ばかり追う恋人に心をすり減らす女性教師を待つ破滅(「芹葉大学の夢と殺人」)他、地方の町でささやかな夢を見る女たちの暗転を描き絶賛を浴びた直木賞受賞作。


- 本日は大安なり
- 11月22日、大安。県下有数の高級結婚式場では、4月の結婚式が行われることになっていた。だが、プランナーの多香子は、クレーマー新婦の式がつつがなく進むか気が気ではない。白須家の控え室からは大切な物がなくなり、朝から式場をうろつくあやしい男が1人。美人双子姉妹はそれぞれ、何やらたくらみを秘めているようで―。思惑を胸に、華燭の典に臨む彼らの未来は?エンタメ史上最強の結婚式小説!


- 朝が来る
- 「子どもを、返してほしいんです」親子三人で穏やかに暮らす栗原家に、ある朝かかってきた一本の電話。電話口の女が口にした「片倉ひかり」は、だが、確かに息子の産みの母の名だった…。子を産めなかった者、子を手放さなければならなかった者、両者の葛藤と人生を丹念に描いた、感動長篇。

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