新刊展望トップ │ [特集] 朝井まかて │ [著者とその本] 荻原浩 │ [創作の現場] 山崎ナオコーラ
著作
- 反人生
- 夫を亡くしてひとり暮らしの荻原萩子・五十五歳が抱く、バイト仲間の年下女子・早蕨へのときめきと憧れ。―「反人生」。世界を旅する寅次郎、ユーモアのセンスあふれる桃男。男友だちから新たな感覚を学ぼうとする大沼の行く末は…。―「越境と逸脱」。自由でゆるやかな連帯のかたちを見つける全四編。
- 可愛い世の中
- 芳香剤のメーカーで働く地味な会社員、豆子は、自身の結婚式を機に、金銭感覚が人生と共に変化していくことの面白さを発見する。決して「モテ」を追求することなく、社会人としての魅力をアップしていきたい。退職して、「香りのビジネス」を友人と起こそうと画策する。香水に、セクシーではなく、経済力という魅力を!
- ボーイミーツガールの極端なもの
- 「ひとりの方が楽」って言う時、ちょっとだけ背伸びしてる。多肉植物店「叢」のサボテン×山崎ナオコーラのラブストーリー。恋愛は苦手だけど、恋愛小説は好きなあなたに贈る、心に柔らかい刺を残す連作短編小説集。
- ニキの屈辱
- 憧れの人気写真家ニキのアシスタントになったオレ。絶えず命令口調の傲慢な彼女に、オレは公私ともに振り回される。だがオレは一歳年下のニキとつきあうことになる。そして仕事の顔とは全く別の、恋に不器用なニキを知ることになって…格差恋愛に揺れる二人を描く、『人のセックスを笑うな』以来の恋愛小説。
- 昼田とハッコウ(上)
- 東京郊外の幸福寺にあるアロワナ書店は、小さいけれど骨のある「町の本屋さん」だ。店の奥には大きなアロワナが棲んでいる。両親を亡くした昼田は、跡取り息子のハッコウはじめ4兄弟と、家族のように育った。大学を出て、六本木で働きはじめた昼田。店の奥にこもり、何を考えているのかわからないハッコウ。そんなふたりと小さな店は、大黒柱の急逝で少しずつ変わり始める。
- 昼田とハッコウ(下)
- 東京郊外、幸福寺。小さなアロワナ書店で芽生え始めた恋。そんななか、「その日」が東京を襲った。大きな揺れ。崩れ落ちる本たち。動揺する昼田にハッコウは言った。「店を開けよう」。本屋は本を売るためにある。本と出会うためにある。だけどそれだけじゃないんだ。ハッコウのもとで、アロワナ書店はまっさきに息を吹き返す。
- この世は二人組ではできあがらない
- 「社会の芯に繋がるようなストローを見つけたかった。」1978年生まれの私は大学をでて働きながら、小説を書いている。お金を稼ぐこと。国のこと。二人暮らしのこと。戸籍のこと。幾度も川を越えながら流れる私の日常のなかで生まれた、数々の疑問と思索。そこから私は、何を見つけ、何を選んでいくのだろうか。「日本」の中で新しい居場所を探す若者の挑戦を描くポップな社会派小説。
- 論理と感性は相反しない
- 神田川歩美と真野秀雄は、つき合い始めた頃にときどきケンカした。真野の論理と、神田川の感性は、ぶつかり合いながらも共生の道を探っていくが…(表題作)。男と女、宇宙、音楽と文学、伊勢物語…それぞれの登場人物がオーバーラップして展開していく十四編。意欲に満ちた、著者初の書下ろし小説集。
- カツラ美容室別室
- こんな感じは、恋の始まりに似ている。しかし、きっと、実際は違う――カツラをかぶる店長・桂孝蔵の美容院で出会った、淳之介とエリ、梅田さんたちの交流の行方は? 第138回芥川賞候補作。
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