- 未来志向の大学入試デザイン論
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大阪大学出版会
川嶋太津夫 スーザン・アルバーティン ジム・ローリンズ 佐々木隆生 ブリギッテ・シテーガ- 価格
- 2,750円(本体2,500円+税)
- 発行年月
- 2022年03月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784872597509
[BOOKデータベースより]
大学入試の「ニューノーマル」。大学入学者選抜の歴史・政策や海外の状況から最新動向、入試広報やDX(デジタル・トランスフォーメーション)導入の在り方、さらには多面的・総合的評価の設計方法まで網羅的かつ具体的に示す。
1 高大接続改革の歴史と展望(高大接続改革の現在と展望;大学入試の変遷と多様化)
2 世界の入学者選抜に見る多面的・総合的評価(アメリカの大学に学ぶ総合的入学者選抜方法(ホリスティックアプローチ);イギリスの大学に学ぶ総合的入学者選抜方法(カレッジ単位での選抜) ほか)
3 大学入試設計と入試募集広報(日本の入試制度概論;入試広報と広報戦略の立案 ほか)
4 多面的・総合的評価の方法論(アドミッション・ポリシーの設定;アドミッション・ポリシーからの評価ルーブリック作成 ほか)
5 入試専門家の育成論(米国・韓国における入試専門職の状況;国内における入試専門家育成の動向 ほか)
「多面的・総合的評価による入学者選抜」の制度・戦略・業務を詳述
2021(令和3)年度入試より、大学入学共通テストが開始され、大学入試改革が進んでいる。様々な大学で「1点刻みのテスト成績のみに拠らない選抜」が検討、実施され、大学入学者選抜は複雑化している。こうした状況に対応するため、従来の大学の入試課ではない、大学入学者選抜を専門に研究・開発する部署や幅広い知見を持った専門職員(アドミッション・オフィサー)の養成が急務となってきた。
大阪大学高等教育・入試研究開発センターでは、2016(平成28)年度から2021(令和3)年度まで「多面的・総合的な評価への転換を図る入学者選抜改善システム構築事業」に取り組み、2021年度からは、大学入試の専門家養成を目指した履修証明プログラムを開始した。
本書では、これらの事業による調査・研究やプログラムの内容をもとに、新たに論考を加え、日本の大学入試の「ニューノーマル」を提示する。大学入学者選抜の歴史・政策、海外の状況、最新動向、入試広報やDX(デジタル・トランスフォーメーション)の導入、問題作成、多面的・総合的評価の設計、書類・面接審査の実施方法などを具体的・応用的に示す。
大学入学者選抜に携わる大学教職員、進路指導を担う高校教員必携。大学入試の在り方を考えなおす契機ともなる一冊。