[BOOKデータベースより]
第1部 フランス中世史学における諸侯(フランス中世史学における諸侯)
第2部 「歴史」を編む諸侯権力―「記憶」に基づく共同体創出の試み(アンジュー伯家の事例、および予備的考察;ノルマンディー公家の事例、および両家史料の総合的考察)
第3部 “聖なるもの”と諸侯―聖性をめぐる諸侯権力の戦略(諸侯にまつわる奇跡譚―その形成と流布について;“聖なる諸侯”の創出―諸侯に投影された支配者像の考察)
結論―「自らが何者であるか」を知らしめる権力
権力を確たるものにして、支配者として君臨するための戦略とは――叙述史料から読み解く社会的・文化的コンテクスト
11〜12世紀、王権の支配が及ばないフランスの各地方は世襲の支配者たる諸侯に割拠されていた。彼らはしばしば強大な政治的・軍事的影響力を発揮したが、その裏には、自身の権威を地域社会に浸透させるために人々の記憶や意識に働きかけ、特定の筋書きに沿った「語り」による記憶の統制を通じて支配者としてのイメージを確立させるという戦略があった。時に宗教的権威を得ることをも画策した諸侯家系と在地各層との関係性を解明し、北フランスを中心とした諸侯権力の特質を政治文化的な面から明らかにする。
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