[BOOKデータベースより]
統語とは何か?文法の世界に切り込む独創的な言語観。日本語は「収束」と「展開」で成り立っている!言葉の仕組みを単純明快に解き明かした文法論。
序章(はじめに;本研究の目的)
第1章 統語的関係を表す概念(機能語;文の構成観;「収束」「展開」という概念)
第2章 日本語における補文化辞(補文化辞の再定義;形式名詞;準体法に関する表現;疑問の助詞「か」;引用の助詞「と」;接続助詞;副助詞)
第3章 「収束」と「展開」(「収束力」と「展開力」;文法化;機能語詞での「収束」と「展開」)
終章(論点のまとめ;希望的観測;結びにかえて)
私たちが何気なく使っている日本語とは、どういう性格の言葉なのだろうか。
言語は、「実質語」(=名詞、形容詞、動詞の類)と「機能語」(=助詞、助動詞、接続詞の類)からなる。たんなる語の羅列ではなく、文章としてまとめるのが統語の機能(文法)であるが、著者は統語に果たす機能語の役割をより重視する。言葉の統語的機能とは、機能語によって、「収束」と「展開」という二つに集約できるということだ。――この辺が著者の中心の主張である。言語の生成の仕組みを探究、模索して20年、個別具体的な言語事象を積み上げ、独創的な言語観がここで提示される。
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