[BOOKデータベースより]
没後100年。今までなかった哲学の視点からスリリングにその奇怪な小説の世界を読解する。ドゥルーズ+ガタリ、ベンヤミン、アドルノなど、哲学/現代思想の諸理論の視座から、カフカの主要作品を精読し、解釈を加えることを通して、世界を見る時の「自分」の視線の動きを変調させるやり方を学ぶ。
講義第1回 力による決着―『審判』前半
講義第2回 “Der Process”つまり「過程」―『審判』後半
講義第3回 正体不明の抽象的なシステムらしきものへのアクセス―『城』前半
講義第4回 不特定多数の人を巻き込みながら作用する「権力」―『城』後半
講義第5回 アメリカに行ったことがないのに書いた小説―『失踪者』
講義第6回 いつか動物になってしまうかも―「断食芸人」、「歌姫ヨゼフィーネ、あるいは二十日鼠族」
没後100年。
ドゥルーズ+ガタリ、ベンヤミン、アドルノなど、哲学/現代思想の諸理論の視座から、カフカの主要作品を精読し、解釈を加えることを通して、世界を見る時の「自分」の視線の動きを変調させるやり方を学ぶ。
今までなかった哲学の視点からスリリングにその奇怪な小説の世界を読解する。
漫才でありそうな、ちょっとしたボケの効果が――読者がこの程度のことはそれほど珍しくもないなと思っているうちに――徐々に大きくなっていき、いつの間にかとんでもない不条理に発展していることに、しばらくしてから気付く。そういう、気付かないうちに読者の時間感覚、秩序感覚を狂わせてしまうような文体にこそカフカの魅力があると思う。(本文より)
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 教養としてのゲーテ入門
-
価格:1,430円(本体1,300円+税)
【2017年01月発売】